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ひろゆきがティム・オライリーに直接きいた、「Web2.0ってなんだったの?」

2007/11/15 06:00
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 11月14日夜、2ちゃんねる管理人の西村博之氏が、Web2.0の提唱者であるTim O'Reilly氏と初めて顔を合わせた。

 Web2.0 EXPOを前日に控えたこの日、IT・コンテンツ産業の発展を目指す「Venture BEAT Project」イベントが都内で開催された。そこにゲストとして招かれていたのが西村氏と、10年ぶりに来日したO'Reilly氏だった。2人はすぐにうち解け、ゆっくりと語り合った。

071114_tim1.jpg Tim O'Reilly氏(左)と西村博之氏

“Return of the Web”

西村氏:Web 2.0という言葉を作り出したのは3年前?

O'Reilly氏:2003年に最初のアイデアを話し始め、2004年からWeb 2.0カンファレンスを始めた。Web 2.0に関する記事を書いたのは2005年。でもWeb2.0という概念について考え始めたのは10年前くらいから。そのときは違う名前だったけどね。

071114_tim2.jpg

 1997年にオープンソースについて話したとき、みんなLinuxのことばかり話してたけど、オープンソースとインターネットの接続について考えないとね、と私は言った。

 特に、IBMのPCの歴史から私が学んだことだけど、業界の変革の時期には物事の価値がある業界から違う業界へと移ってしまうことがある。このことは、Web 2.0って言葉が出る前に「Open Source Paradigm Shift」っていう論文を書いて説明したよ。

 IBM PCの歴史をみると、1981年にオープンスタンダードのPCを発表し、業界を乗っ取った。何が変わったかというと、ハードからソフトにフォーカスがシフトしたということ。ハードはコモデティになってしまったんだ。

西村氏:Web 2.0という言葉については?

O'Reilly氏:ばからしい名前だよ。ウェブの新しいバージョンだと思っている人が多いし、そういう意味で使ったんじゃないのに。この言葉を使ったのは、みんな、ドットコムバブルの後、ウェブが終わったと思っていたからだ。でもウェブは戻ってきた。「Return of the Web」なんだ。

広告モデルだけがビジネスモデルじゃない

西村氏:でも株式市場にも影響を与えているよね?

O'Reilly氏:確かにブームにはなったね。それは一部の人にとってよかっただろうし、誇大広告にもなった。でも単なるバズワードってわけでもなく、例えば広告のビジネスモデルを見たら、すごい大きなことになっている。Googleはいい例だし。インターネット上の広告ビジネスは全体の15%にもなってる。

 メディアに接する時間も、テレビからインターネットのビデオを観る人が増えてる。テレビや雑誌、新聞などの収入は、まだまだインターネットに移ってくるだろう。だからインターネット企業はもっと栄えるチャンスがある。

 ただし、広告モデルだけがビジネスモデルってわけじゃないと思う。例えば、ネットワークサービス。電話とかはインターネットベースじゃないけど、今後はそうなってくるだろう。いろんなネットサービスに定期的にお金を払う人も出てきてる。もっとこういうモデルが出てくると思う。ケーブルTVにだってお金払ってるんだから、いろんなビジネスモデルが出てくるよ。

 例えばイギリスの保険会社。車にGPSを搭載している人は、インターネットに位置情報をアップロードして、走行距離や速度なんかを元に保険を決めている。コンシューマー向けのインターネットビジネスからは考えられないようなことも起きている。

西村氏:Wikipediaなんかは無料で情報を提供しているけど、O'Reilly Mediaの本は無料にならないの?

O'Reilly氏:だから我々はカンファレンスビジネスにフォーカスしはじめてるんだよ(笑)。でも、人はまだ本を買ってるよ。すべてが無料になるとは思っていない。広告だけでサポートできるものばかりじゃないんだ。ボリュームが大きいときは特にね。サービスに価値があって、お金を払っていいと思えるものであれば、人はお金を払う。

 世界で一番金儲けしてるブログを知ってるかな? MIUの教授がやってるブログだけど、サブプライム関連のことをブログで書き始めたときに、WallStreetがもっと情報をほしいって言い出した。だから、ブログとしての情報はフリーだけど、WallStreetのヘッジファンドとかにもっと詳しい情報を提供して、定期購読で年間1500万ドルも儲けている。

 つまり、O'Reilly Mediaもそうだけど、専門家へのアクセスを管理することはショービジネスと似てる。ブランド力を付けて、価値をあげて、その人たちにアクセスすることそのものを価値にする。

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