3キャリアの取り組みから見えるケータイゲームの現状 - (page 2)

――「勝手サイト」(一般サイト)についてキャリアはどう考えているのか。

河野:気になるのは、お客さんにとって不誠実なサービスがあることです。この対応策については検討中です。

竹之内:EZ GREEでは、無料ゲームをコンテンツプロバイダが提供するお試しゲームに切り替え、そこからコンテンツプロバイダのサイトにユーザーを流す仕組みをとっています。ユーザーは質の高いものにはお金を払うので、その辺のセグメント化は大事だと思います。

――オンラインゲームなどのコミュニケーション機能について、キャリアが運営上注意すべき点は。

河野:今後気をつけていきたいのは、未成年ユーザーへの対策ですね。コンテンツプロバイダーと一緒になって、対策を立てていかなければいけないと思います。

山口:我々はフリーワードの文字数を32文字に制限しています。またチャットでもバッドワードを排除しています。ゲーム性を高めることと、未成年を守ることの狭間で日々悩んでいます。

――ライブラリやチップなど、キャリア間や端末間の規格を統一できないのか。

山口:ドコモ内ではライブラリやチップは統一する方向で動いています。しかし個人的には、各社が競争し合ってより良いものを作りあうべきだと思っています。

河野:携帯電話はゲームマシンではなくて電話機ですから…。ゲームコンテンツでお金を稼いでいるわけではないんです。仕様を統一して得られるメリットより、デメリットのほうが携帯電話会社にとっては、現状では大きい。

――インターフェースが今後、ゲームにより適したものになるのか。

山口:ゲームの性能において携帯電話がゲーム機を超えることはないです。十字キーやABボタンをつけると携帯電話としては売れなくなります。携帯電話をゲーム機として買う人はほぼいません。「ついでのゲーム」として進化していくと思います。

竹之内:新しいパラダイムシフトが訪れたらゲームのハードが分かれていく可能性があります。新しい若年層は全く別のタイプのゲームをやるかもしれない。それが携帯電話に近いものであれば、ハッピーじゃないかなと。また、auは、ゲームのヘビーユーザーのためにゲーム用のキーを携帯電話に作らなければいけないなと思っています。

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