モバゲータウンでは、仮想世界だけにとどまらず、リアル店舗との連動も実施している。事例として、ナイキ販売店でのステッカー配布が挙げられた。ステッカーのQRコードからアクセスするとアバターがもらえるという仕組みに、10万枚のステッカーはすぐになくなったという。
さらに、現実の地図の中に好きなところに家を建てられるという「タウン」サービスを実施。家に家具を置いたり、友達を招いたりできるというものだが、地図には近隣の飲食店を表示してエリアマーケティングを実現している。このサービスには現在、300万人以上が参加している。南場氏は、これらの取り組みについて、次のように参加者に呼びかけた。
「ユーザーの発信したい、自慢したいというニーズにうまく応えて才能を開花させる。それをバックアップする企業に対して好印象を持ってもらえるように広めていくことで、ブランドイメージの訴求や、親しみやすいという印象を持ってもらえるという効果が得られます。また、リアル店舗やマス媒体との連動でリーチの拡大も望めます」
ディー・エヌ・エーがモバイル業界のリーダーとなっている今、リーダーシップをどう発揮するか、広告の業界をどう進化させていくかを日々考えていると南場氏は明かした。
「モバイルでトップとなった今、『儲かる』を超えて責任を果たしていきたい。いくつかの代理店の先駆的な担当者、クライアントに恵まれ、ようやくモバイルの広告媒体としての価値を発揮することができてきました。今後もほかの企業と一緒に市場を盛り上げていきたい。この瞬間にも新しいことができる。今が始まりです。今後、モバイルでは今以上に生活に根ざしたマーケティングが可能となり、PCでできていることは何でもできるようになるでしょう。それを超えて、これからももっと進化させていきたいと考えています」
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