ドイツ語版Flickrの制限にユーザーが猛反発 - (page 2)

文:Stephen Shankland(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2007年06月18日 15時29分

 一方で、Powazek Champ氏はFlickrの会員らに対し、同社が正しい行動を取ると信じるよう促した。「われわれは最近、2つの大きな過ちを犯し、その点を認めた。多くのユーザーがコメントしていた通り、われわれはこの問題に違った方法で対処すべきだった。ただ、この点は信じて欲しいのだが、われわれも元々ミスは犯したくない。しかし、仮に犯してしまったら、次の点に期待して欲しい。われわれは常に(ユーザーの声に)耳を傾け、(ユーザーの要望に)対応している。また、ユーザーからの意見が直接のきっかけとなり、システムの変更を行う場合も多い」(Powazek Champ氏)

 Flickrの創設者兼ゼネラルマネジャーのStewart Butterfield氏は、以下の2つの過ちについて公の場で謝罪した。第一の過ちは、Flickrがアイスランド人の写真家Rebekka Guðleifsdóttir 氏が撮影した写真を削除した件だ。Guðleifsdóttir 氏によると、その写真は外部の企業が同氏の許可なく販売したものだという。この問題をめぐる議論が激化し、Flickrはその写真を削除した。

 Butterfield氏はフォーラムに投稿したコメントの中で、「その写真を(繰り返すが、誤って)削除したのは、ユーザーのコメントが誤った方向に向かっていたからだ。それらのコメントの中には、著作権を侵害した企業のオーナーの個人情報を掲載したものや、報復方法を提案するものなどが含まれていた。これは感情的な問題であり、大半の人々は好ましい方法でRebekkaを支持していた。しかし、怒った一部の人たちが一線を越える行動に走った」と述べた上で、「この事件をきっかけに、今後いくつかのポリシーを変更する。その目的は、このような事件が二度と起こらないようにすることだ」と付け加えている。

 そして第2の過ちは、性的作品を手掛けている作家のViolet Blue氏が投稿した写真に対する制限に関するものだ。Butterfield氏はこの件についても謝罪し、Flickrは制限の大半を解除した。

 インターネットは、文化や習慣が全く異なる大変多くの人々を結び付けている。そのため、意見の表明や写真や映像の公開に関する適切かつ法的な制限の設定はインターネット上の共通の課題だ。「われわれは、『Flickr』と『検閲』という2つの言葉が一緒くたに使われるケースが増えていることに不快感を募らせている。なぜなら、われわれが目指している方向性とあまりにかけ離れているからだ」とFlickrのPowazek Champ氏は語る。

 また、実はFlickr自体も検閲を受けてきた。Butterfield氏によると、中国ではFlickrに投稿されている画像が遮断されているという。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したも のです。海外CNET Networksの記事へ

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