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仮想世界はビジネスや社会を改造する可能性もつ--IBM関係者ら語る

2007/06/18 13:22
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 マサチューセッツ州ケンブリッジ発--IBMは、「Second Life」や「World of Warcraft」のような今日の仮想世界が、将来のウェブの様子を示すものであり、ウェブが普及したときと同様にビジネスや社会を改造する可能性を秘めていると考えている。

 IBMは米国時間6月15日、マサチューセッツ工科大学(MIT)のMedia Labにおいてイベントを主催した。イベントでは、ビジネスをより効率化し、社会問題に対応させるための仮想世界の利用方法に関して専門家らが見解を示した。

 丸1日間の同イベントには、IBM関係者や学者、メディア関係者のほか、エンターテインメント業界、小売業界、ホテル業界の関係者など、仮想世界を利用する企業の関係者が集まった。

 一部の参加者からは、仮想世界の誇大広告やセキュリティ上の問題について懸念が示されたが、IBMのデジタルコンバージェンス担当バイスプレジデントであるColin Parris氏は、今日の仮想世界が、商業や検索など既存のウェブサービスと組み合わされば、社会や企業の「大規模な構造改革」が起きるだろうと述べた。

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IBMのColin Parris氏

 同氏は、「われわれは今、参加と協調を中心とした新しい(ウェブ)プラットフォームの誕生を迎えようとしている」と述べた。「企業が協調型の革新を促すための方法を考案する上で、共同作業とコミュニティの力は、革新への最大の促進力となる」(Parris氏)

 Parris氏は、高度なトレーニング、没入型ソーシャルショッピング空間、ビジネスプロセスの学習および実践シミュレーション、イベント主催など、仮想世界をビジネスに活用するIBMの最初の試みをいくつか紹介した。

 15日午前にも講演したMIT Media LabのディレクターであるFrank Moss氏は、仮想世界は、「3Dインターネットの最初の数分、あるいは数秒」というまだごく初期段階にあると述べた。学生らの中には、仮想世界に関するプロジェクトに取り組む者もおり、例えばより容易に建物を建造したり社会生活を営んだりするための方法を模索しているという。

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MIT Media LabのFrank Moss氏

 仮想世界は、人間の行動の理解とパーベイシブコンピューティングの発展と組み合わされることになるだろうと同氏は述べた。

 その結果の1つとして、人々のアイデンティティと社会的なインタラクションに変化が生じることになる。Moss氏は、最近MITで開催されたイベントで、脳性麻痺の障害を持つ人が自分で作曲した音楽を演奏する姿を撮影したビデオを披露した。

 「人間が持つ能力と障害の区別がなくなっていくだろう」と同氏は述べた。「自閉症の人が作家となり、切断手術をうけた人がスポーツ選手となり、人々が並外れたことを成し遂げるようになるだろう」(Moss氏)

 Parris氏とMoss氏は、あらゆる可能性について語る一方で、仮想世界は大きく改善する必要があると警告を発した。また参加者らは質疑応答セッションで、現在の仮想世界はセキュリティが低いことを指摘した。

 Parris氏とMoss氏の両氏は、仮想世界ではセキュリティやプライバシの問題も解決されなくてはならないと述べる。このほか、改善が必要な項目としては、技術システムのスケーラビリティや、より適切なコンテンツの作成が挙げられた。

 Moss氏は、PCやウェブの普及の起爆剤となったような、幅広い利用につながるアプリケーションが仮想世界にはまだないと指摘する。

 「Lotus 123やブラウザ、Google(検索)に匹敵するアプリケーションがまだない」(Moss氏)

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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