Gyetvan氏は取材で、「(収入を分配する)話を持ちかけた。われわれのシステムは、そういう発想に基づいて構築されているからだ」と述べた。しかし、MySpaceは提案を断り、Revverのコンテンツを排除する方針を変えなかった。「彼らのビジネスなので運営方法を決めるのは彼らだ。しかし、現在は、コミュニティーから不満が噴出しているようだ」とGyetvan氏は語っている。
Gyetvan氏は、RevverのユーザーがMySpaceの決定に「かなりの不満を抱いた」ことを認めたうえで、それでも、同社は多くの企業と提携をしているため、自社はこの一件による大きな影響を被ることはなかったと述べる。「われわれは、大小さまざまな規模のメディアとの提携を進めている。シンジケート配信するコンテンツから得られる収入を分配するモデルが受け入れられているからだ」(Gyetvan氏)
動画を共有できるSNSのStickamがMySpaceにコンテンツを排除されたときは、Stickamの経営陣はRevverほど寛大な態度を示さなかった。
Stickamのマーケティング&オペレーション担当バイスプレジデントScott Flacks氏は、「MySpaceは、自分たちのサイトを利用して成長しようとする小規模なアドオンベンダーを否定することで、自分たちの力を誇示しようとしている」と述べ、「どうやって排除対象を選択しているのか、興味深い」と加えた。
Flacks氏は、MySpaceがビデオ共有サイトの最大手YouTubeを一度は排除しながら、その直後に判断を取り消したことにも言及した。
「(MySpaceが)他社の利用にうるさいこと、そしてこれらの多数の企業とコミュニケーションを取らないことにがっかりしている」とFlacks氏は述べている。
アカウントを無料で利用する個人ユーザーに大きく依存したビジネスを行うPhotobucketにとって、今回の問題による影響は、大きいだろう。
MySpaceがサードパーティーサイトのコンテンツを排除する理由はほかにもあった。ビデオやオーディオファイルを共有するコミュニティを構築するSNSのImeemでも、人気のMySpace用ウィジェットが締め出された。しかし、MySpaceに近い情報筋によると、理由は広告ではなく、Imeemのウィジェットに著作権で保護されたコンテンツがあったためだという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」