ジョイントベンチャーによる設立準備が進む同社は、ポータルに表示する広告からの収入で運営費用の大半を賄う予定。MicrosoftのオンラインサービスグループディレクターAdam Sohn氏によると、売り上げはパートナー各社で分配するという。NBCやNews Corp.をはじめとするメディア企業各社はオンライン動画配信時の広告販売を模索中である。
新会社のニュースは突然だったようだ。一部パートナーは、すべてのコンテンツが無償で提供されるのかどうかなどの重要な詳細に困惑を見せていた(大半は無償だが、映画や一部のテレビ番組は有償となる)。まだ社名も決定されておらず、広告営業担当者も採用されていない。
明確になっているのは、同社がダウンロードして保存できる映画を有償で提供する意向である点だけだ。新サイトは、マッシュアップなど、ユーザーが投稿したコンテンツも配信する。
YouTubeとは異なり、同サイトにアップされる素材の大半には広告が掲載される。ただし、Chernin氏もZucker氏も、プリロール(ビデオのスタート前に挿入される短いコマーシャル)を挿入するかどうかなどの詳細にはあまり触れなかった。
これまでのところ、Cisco Systems、Intel、およびGeneral Motorsなどの企業が広告主として名乗りを上げている。
新会社は、NBC Universalの最高デジタル責任者George Kliavkoff氏率いる移行チームが指揮を執る。そのほかの要職はNBC UniversalとNews Corp.の幹部で占められる。
この新しい提携は、2000年代前半にインターネットから押し寄せるビジネスの脅威に抵抗すべく音楽業界が取ったものとは著しく対照的な方針を取っている。
主力ビジネスを守り、競合するデジタルベンダー各社を提訴する代わりに、映画やテレビ局各社は、消費者が望むものを提供しようとしている。つまり、無償でのビデオ鑑賞を可能にする広告入りサービスだ。もちろん、両方の戦略を試みている企業もある。
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