一方Google関係者は、Agence-France Presseで報じられたように、ポーランドでは「gmail.pl」の登録者に対して訴訟を起こしていることを認めた。Googleは、同サイトは2006年11月に同ドメインを取得した「サイバースクワッター」に所有されており、以前「販売中」と掲示されて売りに出されていたことがあると主張している。
Googleの広報担当Ricardo Reyes氏によると、同社は2007年1月、そのドメイン名の正式な所有者を突き止めるため、ポーランドの仲裁機関における手続きを開始したという。ちょうどそのころ、gmail.plでは、「Grupa Mlodych Artystow i Literatow(GMAiL)」(青年アーティストと文学者のグループという意味)と名乗るポーランドの団体のブログが掲載され始めたという。
Reyes氏は、「そのドメイン名の現在の所有者は、2006年11月にこれを販売しようとした所有者と同一人物である。この人物がこのドメイン名をオークションで販売しようとした」と述べた。「したがって、ポーランドの詩人団体のウェブページを作成したのは見せかけであるとわれわれは強く信じている」(Reyes氏)。
CNET News.comは23日、ポーランドのこの団体と連絡をとろうとしたが、うまくいかなかった。しかしGMAiLの会員であるIzabela Krawczyk氏は、以前AFPとのインタビューに応じ、同ドメイン名に対する同団体の権利を擁護した。
「わたしたちはこの名称を自分たちの資金で合法的に購入した」と同氏は述べた。「誰からも無料ではもらっていない。わたしたちの資産だと思っているものを取り上げようとするのはやめて欲しい」(Krawczyk氏)。
今回の判決の数週間前には、欧州連合(EU)の商標庁が、加盟国すべてにおいてGoogleはGmailを商標登録できないという判決を下している。同社関係者らは、EUの判決は、同社のドイツと英国以外の国におけるGmailという商標の使用に影響を与えるものではなく、サービス名称に関わらずユーザーに提供するサービス品質は変わらないと述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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