ディズニーのアイガーCEO、CESで講演--壇上にはハリウッド俳優の姿も

文:Ina Fried(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2007年01月09日 19時34分

 ラスベガス発--米国時間1月8日、当地で開幕したConsumer Electronics Show(CES)で多くの著名人による基調演説が行われるなか、Walt Disneyの最高経営責任者(CEO)Bob Iger氏は、同社の新しいウェブサイトを披露し、Disneyの新たな一面を切り開く多くの技術について説明を行った。

 Iger氏は、新しくなったDisney.comを披露し、さらに強化されたカスタマイゼーションやナビゲーション機能、同社のウェブサイトの多くのページで利用される内蔵のビデオプレイヤーなどについて誇らしげに語った。

 新Disney.comでは、サイト閲覧者の年齢や性別をもとにその人が何に興味を持っているかを推測する機能も備えている。また、Xtreme Digitalという別の機能は、子供たちが同時に複数のタスクを行うことが多いことに注目して、ネットサーフィン、ビデオの閲覧、ゲームおよびチャットを同時に実行できるようにする。

 Iger氏は、同社によるオンラインコンテンツの提供方法について説明するだけでなく、同社および業界が直面している課題、とりわけ著作権の侵害についても話した。

 「便利さと価格とをいかにバランスよく保つかということは、われわれ全員が直面している課題だ。著作権侵害に対抗するための最も有効な手段は、コンテンツを最適のタイミングおよび価格で市場に投入することだ」と、Iger氏はCESで午後に行われたスピーチのなかで述べた。

 CESでのIger氏の演説は、家電業界にとって、いかにコンテンツプロバイダーが重要かを強調するものとなった。1月9日にはCBSのLes Moonves氏がスピーチを行う予定になっている。

 Iger氏は、彼の基調演説のなかでユーモアたっぷりのビデオを紹介した。そのビデオとは、ABCテレビの人気ドラマ「LOST」のシーズン最後の場面のパロディで、登場人物の1人がCESを訪れるためにラスベガスへ行くつもりだと言って島を離れていくといったものだった。

 その直後にLOSTに出演したEvangeline LillyさんとMatthew Foxさんが壇上に現れた。

 Lillyさんはパロディビデオの続きを演じながら登場し、Foxさんはドラマ作りにおいてテクノロジがどのような役割を果たしているのかについて語った。Foxさんは(テクノロジの果たす役割の例として)番組について話し合う場をファンに提供したり、さらには、こうした話し合いの場から、番組に影響を及ぼすような動きが出たりしていることを挙げた。「われわれ出演者よりも、(テクノロジを利用するファンの方が)大きな影響力をもっている。われわれは、ファンの力のなすがままである。プロデューサーたちはいつもオンラインでの評判をチェックしている」と同氏は述べた。

 またIger氏はプロデューサーのJerry Bruckheimer氏を壇上に招き、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ第3弾の映像を一部披露した。またBruckheimer氏は、ギタリストのKeith Richardsさんもこの映画に参加することを認めた。

 Iger氏が「Richardsさんは(映画の中で)ギターを演奏するのだろうか?」と尋ねると、Bruckheimer氏は「答えを知りたければ是非映画を見ていただきたい」と応じた。

 Disneyは無料のマルチプレイヤーオンラインゲーム「Pirates of The Carribean Online」サービスを2007年春にも提供開始する予定だ。

 またIger氏はPixarが公開予定のアニメーション映画「Ratatouille」内のシーンも公開した。

 Iger氏は、この映画は6月29日に公開されると述べた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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