2006年検索業界10大トピック--1位は「携帯キャリアが検索システム導入」

 アウンコンサルティングは12月12日、2005年に引き続き「アウンコンサルティングが選ぶ2006年の検索エンジンマーケティング(SEM)10大トピック」を発表、第1位は「携帯キャリア各社が検索システムを導入」が選ばれた。

 主要携帯キャリア各社が検索システムの導入を完了、モバイル検索分野における本格競争時代が到来した。このことから、同社では2006年は「検索」がマーケティング活動を展開する新たな領域として歩み始めた「モバイル検索元年」と総括している。

 また、オーバーチュア(第3位)やGoogle(第4位)などモバイル検索に対応した広告システムが相次ぎ開始。今後もユーザー側と企業側、双方からみて、モバイル検索の重要性は高まっていくことは必至で、これら一連のモバイル検索にまつわるトピックは来年も注目が集まると予想している。

 一方、PCでの検索ではSEMがマーケティング手法として確固たるポジションを獲得、ブランディングやクロスメディアなどより戦略的な販促手法として定着しつつある(第5位、第7位)。

 そのほか、大きな特徴としてユーザー主導でコンテンツが形成されていく「Web 2.0」的サイトが爆発的にユーザー数を伸ばした。その代表的な企業の提携および買収に踏み切ったGoogleのビジネス戦略にも注目が集まった(第2位)。

2006年SEM10大トピック
順位内容
1 携帯キャリア各社が検索システムを導入
2 YouTube、MySpaceなどのWeb2.0サイトとGoogleの接近
3 オーバーチュア、携帯電話向けの検索連動型広告「スポンサードサーチモバイル」を正式提供
4 Googleの携帯電話向け検索連動型広告「Googleモバイル広告」がスタート
5 テレビCMや紙媒体などと検索エンジンとのクロスメディアが販促手法として定着
6 米Microsoft、検索サービス「Live Search」を全世界へ向け正式公開をリリース
7 SEMをブランディングに活用する企業は全体の6割以上--SEMPO Japan発表
8 Google、ワープロと表計算機能を備えたウェブアプリケーションを発表
9 産学官の連携による国産検索エンジン開発プロジェクトが始動
10 米Yahoo!、「スポンサードサーチ」のMSNへの配信終了

 ニュースの対象期間は2006年1月1日〜12月1日。トップ10の選定は同社アナリストが定期的に収集、選任コンサルタントを中心とする60人が協議・検討して約50件のトピックをピックアップ。その後、社内でアンケートを実施し、注目度を計ったもの。

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