マイクロソフト、「Live Search Books」のベータ版を公開へ - (page 2)

文:Candace Lombardi(CNET News.com) 翻訳校正:佐藤卓、長谷睦2006年12月06日 20時45分

 「検索を真にインパクトの強い体験にすることに力を入れている(中略)。われわれは(著作権が切れているか、権利者の許諾を得た書籍だけを対象にしている)ので、誰もが書籍の中味全体を利用できる。これによって、本の中味を検索する機能が利用者にとって使いやすく便利なものになる」とTiedt氏は語った。

 Microsoftの新しい書籍検索サービスは、著作権が切れた書籍の全文を閲覧、検索、印刷できるという基本機能において、Google Book Searchと似通っている。また、Googleのサービス同様、書籍の全文ダウンロードにはPDFファイルを利用することにしている。

 Microsoftは、書籍のデジタル化プロジェクトの対象を著作権切れの書籍に限定している。ただし、著作権で保護されている書籍でも、出版社がこのプロジェクトでスキャンしてもらいたいとの希望を出せば、対象に加えられる。

 「われわれは著作権をきわめて重視している。スキャン対象の書籍はすべて(著作権切れの)もので、(著作権のある)書籍については出版社と共同で取り組んでいる。著作権のある作品を手当たり次第にスキャンしているのではない」とTiedt氏は語った。

 この方針はGoogleとは対照的だ。Googleは、同社のプロジェクトに参加する図書館の蔵書をすべてスキャンし、著作権切れの書籍のみを全文検索の対象にする方針をとっている。それでも同社は、米国内外の著者や出版社から提訴されている。

 米作家協会(Authors Guild)がGoogleを訴えて米国で係争中の訴訟の中で、Googleは自社の弁護の一環として、Microsoft、Yahoo、Amazonなど書籍のデジタル化を進める他の企業の召還を求めた。これに対し、AmazonとYahooはこの召還を拒否することをすでに表明したが、Microsoftはまだ公式な回答を示していない。この問題に関して同社に何度もコメントを求めたが、返答はなかった。

 「Microsoftは、Googleの召還に関して公式な声明を出すつもりはない」とMicrosoftの広報担当者Scott Trepanier氏は電子メールで表明している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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