有賀:この2つはまったくの別ものです。ですがlivedoor ブログが「旧」というわけではありません。あくまでもPRACは「新」、livedoor ブログは「現」なのです。現存のブログに関しては、個人に利用されているとともに、企業サイトとしても利用されています。そのため、独自ドメインの設定機能やアクセス解析など、サイトとして運営していくための仕組みがあります。つまり、スキルがあり、仕事用でも使う人に向いた仕組みなのです。
有賀:これまで「ユーザーにブログを使ってもらう」と「ユーザーにブログを見に来てもらう」という2つのことを1つのサービスでやろうとしてきました。しかし3年間の運営の中で、livedoor ブログだけでその2つを目指すのではなく、分けて運営した方がよりコンテンツが充実し、ブログが活性化すると感じました。それが新ブログを立ち上げるきっかけとなったわけです。livedoor ブログはユーザーが拡大し、システムも大きくなりすぎて、思い切ったサービスの変更ができないという問題もでてきました。
見に来てもらうことに重点を置くPRACは、livedoor ブログよりカジュアルに利用できるものになります。リコメンド機能を付加し、記事にマッチングした広告が掲載され、他の関連コンテンツへの誘導もできる。見に来る人にとって最適な環境を提供できるようにしていきます。たとえば、「焼肉」という共通したテーマがあれば、livedoorグルメの特集を組むといったこともやりやすくなります。
伊地知:PRACでは、ブログ初心者向けに、ECサイトを作っていけるような仕組みも考えています。
伊地知:サービス開始は2007年2月を予定しています。プレミアムサービスの有料化はあるかもしれませんが、広告収益で運営していくので、基本的に無料です。
有賀:フェーズとしては、コンテンツを増やすよりも、今あるものを成長させ、確立していきたいです。livedoor フレパやlivedoor PICSなど、やっとCGMサービスがひととおり揃ったという状態です。動画共有についてもモバイルで実験的にサービスしています。今後は、動画をアップロードしたユーザーが自分のブログにFlash Video形式の動画を貼れるという仕組みを作る予定です。このようにそれぞれのCGMサービスを連携させ、相乗効果を出せるように考えていきます。
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