LinuxでWindows Mediaファイルを再生可能に--リアルネットワークス、オープンソースソフトを開発へ

文:Stephen Shankland(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2006年08月16日 12時37分

 サンフランシスコ発--RealNetworksは2006年内に、LinuxマシンでのWindows Mediaファイルの再生を可能にするオープンソースソフトウェアをリリースする。RealNetworksとNovellが、当地で開催中のLinuxWorld Conference and Expoにおいて発表した。Novellは第4四半期に同ソフトを「SUSE Linux Enterprise Desktop 10」に搭載する意向だという。

 現在は、クローズソースのモジュールをインストールしなければ、Linux上でWindows Media Video(WMV)やWindows Media Audio(WMA)形式のコンテンツを再生することはできないと、RealNetworksのクライアントおよびデジタル著作権管理技術担当ゼネラルマネージャーJeff Duchmann氏は述べる。だが、RealNetworksがMicrosoftと独占禁止法裁判で和解したり、ライセンス契約を結んだりしたことから、状況に変化が現れている。RealNetworksは、自社が開設したオープンソース開発コミュニティHelix Communityのプロジェクトの1つとして、オープンソースソフトのコードを公開する。

 RealNetworksではさらに、Apple ComputerのiTunesなどが採用するAAC音声圧縮フォーマットのサポート追加に関しても評価も進めているが、これをサポートするにはライセンス交渉をさらに進める必要があるという。

 Duchmann氏はさらに、RealNetworksでは自社のミュージックストアで用いている技術もLinuxに対応させたいと考えていると述べた。

 デスクトップLinuxを普及させるうえで、アプリケーションサポートの拡大は重要な鍵となっている。多くの企業が何年も前から実現を目指してきたが、そのほとんどが失敗に終わっている。Linuxデスクトップの普及に取り組む企業として最大規模のNovellは現在、「デスクトップからデータセンターまで」というキャッチフレーズの下、活動を展開している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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