また、2005年9月と10月のページビュー数を比較すると、YSTの優先表示により、Yahoo!登録サイト検索のページビューが19%(4846万ページビュー)下がったものの、ウェブ検索のページビューが13%(2億3055万ページビュー)伸びたことで、落ち込みを大きくカバーした。一方、利用者数についてはウェブ検索が2%(56万人)増えたものの、登録サイト検索が20%(334万人)減少してしまった。
ただし萩原氏は、登録サイト検索の利用者が20%減にとどまっていることに注目している。ネットレイティングスのデータを見ると、YSTの優先表示を導入した2005年10月に利用者ががくんと落ちたものの、その後はほぼ横ばいを続けているからだ(グラフ3)。「カテゴリを使ってサイトを探したいという層は一定数存在し、そういった層が使い続けているのだろう」(萩原氏)と分析している。
世界的に見ると、検索サービスではGoogleの存在感が大きいが、日本ではヤフーの強さが際だっている。たとえばリーチ(ある月に1度でもそのサイトを利用した人の割合)を見ると、米国ではGoogleが54.5%、Yahoo!の検索サービスが28.2%となっている。これに対し、日本ではGoogleは34.7%、Yahoo!検索は64.5%となっている(いずれも2006年2月)。
また、利用者の滞在時間と利用者数を掛け合わせた総利用時間で、Yahoo! JAPANは国内トップの存在となっている。
萩原氏は冗談と前置きした上で、「世界的には『Google脅威論』という論争が起きているが、日本では『ヤフー脅威論』としたほうがいいのではないか」と話し、日本国内でヤフーがひきつづき巨大な存在であるとした。
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