Windows Live Mail Desktopで、ウェブメールの戦いがデスクトップへ - (page 2)

文:Ina Fried(CNET News.com)
翻訳校正:河部恭紀(編集部)
2006年04月03日 12時56分

 米国におけるAOL Mailへのアクセスは、およそ3400万人がデスクトップクライアント経由になり、また、約1900万人がAOL.comポータル経由になると、AOLの関係者は明らかにした。

 ほかの電子メールサービスでは、POP3やIMAPを使ってプログラムから自分のメッセージを読めるため、Microsoftの新しいデスクトップソフトウェアも、これらのアカウント用のリーダとして実際に使うことができる。

 Directions on MicrosoftのアナリストMatt Rosoff氏によると、MicrosoftもHotmailにオフラインアクセスできる無償サービスを2年前から実際には用意していたという。

 「概念としては以前からあった。新しいのは専用のクライアントを開発し、無償で提供して、広告でそのコストをまかなう部分だ」(Rosoff氏)

 Microsoftのデスクトップ電子メール進出は、Microsoft、Yahoo、およびGoogleが繰り広げるシェア争いの一環だ。競合するウェブサイトや検索エンジンに加え、これら3社はデスクトップ検索アドオンやツールバーも投入している。この問題に関するMicrosoftのブログによると、先進機能としてはほかにも、スペルチェック、フィッシング対策機能、そして「Photo Mail」などがあるという。

 「Googleなどの各種オンライン企業の脅威に対する対策の意味もあると思う。MicrosoftはWindowsとこれらのサービスとの境界を明確にしたがらない傾向にある。ただ、MicrosoftがWindows OSという自社の長所の1つを活用していることは確かだ」(Rosoff氏)

 Windows Live Mailとの接続に加え、Windows Live Mail Desktopは、ブログやIMツールをはじめ、ほかの各種Microsoftサービスとも密接にリンクされている。同デスクトッププログラムには、ユーザーが簡単にブログに直接メッセージを書き込める「Blog it」機能もある(Microsoftでは、MSN SpacesブログサイトをWindows Liveブランドへの移行する計画が進行中である)。

 Messenger側では、相手がオンラインかどうか確認してからテキストIMや音声チャットで会話を始めることができる。デスクトップソフトウェアもMicrosoftのデスクトップ検索プログラムと結びつけられて、インデックスの付加や、メッセージのクイック検索が可能になっている。

 Microsoftによると、Windows Live Mail Desktopを使用する有料契約ユーザーにはプログラムに広告が表示されないが、無償ユーザーには広告が複数表示されるという。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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