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「ソーシャルメディアこそが次世代のインターネット」--ヤフー創業者が来日 - (page 2)
flickrやdel.icio.usも日本上陸へ
つづいてヤフー代表取締役社長の井上雅博氏が、今後の展望について述べた。
まず長期的な事業計画について「最近、組織を大きく変えたが、そこに何がやりたいかが現れている」とした。ヤフーは組織改革で新たに「ソーシャルネットワーク事業部」「地域サービス事業部」「モバイル事業部」を新設している。
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井上氏は日本のヤフーがオーバーチュアを取り込まないことについて「取り込まなくても良好な協力関係が保てているから」と語り、Yahoo! Publisher Network実現の遅れとは関係ないとした |
ソーシャルネットワーク事業部は、ヤフーが最近始めたたソーシャルネットワークサービスのYahoo! 360だけでなく、flickrやdel.icio.usなどのサービスも扱っていくという。
地域サービス事業部について井上氏は、「今後、インターネットがよりリアルの世界と融合していく」と語り、ユーザーの生活圏や仕事をしている地域に密着したサービスを提供していくと明かした。
3つめのモバイル事業部については、あらかじめ「ソフトバンクがボーダフォン日本法人を買収したこととは関係ない」と断った上で「今日のインターネットはPCを通しての利用が主体だが、今後はPCが近くにないところでのインターネット利用も便利にしていきたい」と語った。同氏によればパケット定額制の普及以後、「Yahoo!モバイル」の利用も増えているそうだ。
井上氏は、「この10年で日本の人口の半分くらいまでインターネットの利用者が増え、今後はどんなに頑張っても利用者の量は倍増程度しかのぞめない」とし、「これからの10年は質を重視し、1人1人の利用を深めてもらう」と目標を語った。
例えば「今のインターネットはまだ、他のマスメディアと比べて信頼できないが、これからは信頼されるメディアを目指す」という。
井上氏はまたヤフーの10周年記念で新規事業を3つ開始することも紹介した。
1つは「Yahoo!セカンドライフ」というサービスだ。同社は株式店頭公開にあわせて、子供が安心してインターネットを使えることを目指した「Yahoo!きっず」を始めているが、Yahoo!セカンドライフはそのシニア版とも呼べるサービスだ。
2つめは「Yahoo!基金」の設立で、災害時の資金助成のためのものだ。災害が起きてから募金をするのではなく、常日頃からそうしたお金を集めておき、迅速な援助を行うという。Yahoo!基金はこうした緊急援助に加え、インターネットの有益な活用を目指すNPO団体も支援していくとのことだ。
3つめは「Yahoo!ラボ」で、未来の事業の芽になる「シーズ(種)」を研究する技術研究所と、消費者の視点で「インターネットでこういうことはできないのか?」という新しい「ニーズ(需要)」を模索していく、「シーズ+ニーズ」の研究を行う、という。
競争こそがインターネットの価値を高める
質疑応答で日本のヤフーと米Yahoo!の関係についての質問が出ると、ヤン氏は「我々は兄弟のようなもの。我々は時には技術やサービスを共有したり、協力したりしながら、お互いに学びあっている」と語った。
また、Googleと比べた強みについて聞かれると、「Googleは確かに強力なライバルだが、インターネットの世界はそもそも競争が激しい」と述べた。Yahoo!が創業したときも自らを「Yet Another Hierarchical Officious Oracle(さらに別の気の利いた階層構造のデータベース)」と呼んでいたほどで、類似のサービスが他にもたくさんあったという。
「こうした競争こそがインターネットを価値あるものにしている。長期的に見ればYahoo!も十分うまくやっていけると思う」とした。
Web 2.0的事業が収益に結びつくのかという質問については、井上氏が「インターネットのことなので、すべてのことが試されて枯れているわけではない。日々新しいアイデアが生まれている」とした上で、「もっとも、わかりやすい収益モデルは広告。インターネットが消費者の生活に密着するほど広告媒体としての価値も上がってくる」と述べた。
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