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サンダンス映画祭を支えるIT技術

2006/01/20 17:21
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 毎年恒例のサンダンス映画祭が、今年は米国時間19日夜にユタ州パークシティで始まった。10日間にわたって続くこのインディーズ映画の祭典では、映画製作者が主役だ。

 そして同映画祭で脇役を演じているのがITだ。たとえば大型スクリーンに等身大の姿を映し出したり、世界各地にいるネットユーザーが出品作品を観られるようにする上で、ITの存在は欠かせない。

 「ITは映画製作者が利用するツールとしての役割を拡大し続けている」とサンダンス・インスティテュート(Sundance Institute)のデジタルイニシアティブ担当ディレクター、Ian Calderonは述べている。「ITはますます高度化し、洗練され、費用も低下している」(Calderon)

 Calderonは、1981年に俳優のRobert Redfordがサンダンス・インスティテュートを設立して以来、同組織の運営に携わってきている。同氏は、ビデオが生まれて間もない頃から映画の世界に関わっていた。ビデオが映画に対する脅威とみなされていたころのことだ。しかし、現在では同映画祭の出品された193作品のうち、半数以上が高品位(HD)フォーマットで上映される予定で、まさにデジタル一辺倒といった状況だ。

 「映画作りは少しずつ有機的にデジタル技術へ移行してきているが、それを目にするのは実に素晴らしい経験だった」とCalderonは述べ、さらに「フィルムとデジタル技術のどちらが優れているか」という点について映画製作者はもはや経済性やスピードの点だけで判断したりはしないと付け加えた。「これは美的な決断である・・・結局のところ、映画を観る者にとっては『内容が良かったかどうか』が最も重要であり、使われている技術の違いなど問題ではない」(Calderon)

 今年のサンダンス映画祭は1月29日まで続くが、上映作品の52%にはソニーの「HDcam」が使われている。同映画祭のプレゼンテーションマネージャーを務めるMike Planteによると、HDcamは同映画祭で使用される唯一のビデオフォーマットで、また2本の16ミリ映画以外はすべての作品が35ミリのプロジェクターで上映されるという。

 実際にデジタルフォーマットを利用して撮影された作品は30%をやや上回る程度だと、Planteは付け加えた。それ以外は35ミリあるいは16ミリ映画のフォーマットで撮影されており、また若干だがその他のフォーマットを使用しているものもある。

 しかし同映画祭では、上映される作品以外のところでも、ITが重要な役割を果たしている。ITは同映画祭に関連する他の試みに不可欠なものだが、これらのなかにはAdobe SystemsやHewlett-Packard、IntelなどのIT企業が後援しているものも多い。

 なかでも、もっとも目立つのは同映画祭のウェブサイトとプログラムの充実ぶりだろう。すくなくとも、映画には関心があるが、パークシティまで出かけることができない、あるいはそうするつもりはないという人々にとって、これは重要な意味を持つ。今年は、競争が非常に激しい「短編映画プログラム」に参加する73人の映画製作者のうち、50人が各々の作品をウェブでストリーミング配信することに同意している。ストリーミング配信を認める製作者の数は昨年よりも増えているが、この傾向には映画製作者がインターネットを映画配信の手段と見なしていることが反映されていると、Sundance OnlineのプロデューサーであるJoseph Beyerは述べている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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