フィードのビジネス活用事例から今後を探る--FBSカンファレンス - (page 2)

1月開始のWeb 2.0的新サービスを発表--サイボウズ

 3番目に登場したサイボウズは、新サービス「Feedpath」を紹介した。1月下頃に開始予定だ。「Web 2.0的サービスと言われて、まず思い浮かぶサービスになることを目指す」と言う。

 まずはRSS/Atomフィードリーダーの機能と、ソーシャルタギングの機能から始める。画面左側のオーガニックサイドバーでは、新着記事のある順/多い順で自動的にフィード項目が並び変わる(写真)。取得したフィードについては、あとで読み返しやすいように自由にタグ(記事の大まかな内容を示すカテゴリー情報)を追加できる。「Mac」や「iPod」といったタグを、「Apple」という上位のタグでまとめて表示させることも可能だ。

 この他、特定のウェブページやブログ記事に紐付けされていない独立したRSSを生成する機能も用意する。「これは情報のフライヤー(ビラ)のようなもの」と小川氏は説明する。

 さらに、いずれは読んだ記事を題材にブログ記事を書いて、自分のブログに投稿する機能も提供する。小川氏は「特定のブログだけでなく、あらゆるブログに投稿できるようにしたい」と語った。

 強みについては、後発であること、サイボウズという名前がある程度認知されていることを挙げ、「小コストでスケールのいいサービスがつくれる」とした。ビジネスモデルについては当面CPC(コスト・パー・クリック)広告を主体にしていく。

 Google、Yahooとの差別化では、「そもそも両社とは立ち位置が違う」と答えた。「我々はツールであり、よりミクロなものを目指している」(小川氏)

 「検索結果の価値を高めるためにやっていること」という質問に対しては、Fast Search & Transferの検索エンジンを使っていることと、タグを絡めた検索サービスも提供していく予定であることを挙げた。

 また、目標に関しては、ユーザーにとってマインドシェアが高いサービスを目指したいとした。小川氏はWeb 2.0的サービスという点においても、フィードリーダーというサービスでも、3本の指に入るサービスを目指すと意気込んだ。

RSSの絞り込み検索にも対応へ

 質疑応答では、まずRSS検索においてGoogleやYahooより優位に立てる根拠に関する質問が出た。テクノラティの佐藤氏は「GoogleやYahooはインデックスが非常に大きいこともあり、そのリフレッシュにもどうしても時間がかかってしまうはず」という持論を唱えた。

 他の質問者からは「1つのタグを使った絞り込みでは物足りないので、2つ以上のタグを使った絞り込みに対応して欲しい」という要望が出た。これに対してNTTレゾナントの上原氏は、複数キーワードによるブログ検索に対応しているので、ぜひそちらを試して欲しい、と答えた。また、テクノラティの佐藤氏は、米国のTechnorati.comでは2つ以上のタグをandやorといった条件をはさんで検索することに既に対応しているとした。

 サイボウズは、Fastの検索エンジンが持つ「ダイナミックドリルダウン」という機能を実装すると説明した。これは検索結果について、別のキーワードでさらに絞り込みをかける機能で、「擬似的な体験はできるはず」と小川氏は答えた。

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