米調査会社Gartnerの一部門であるGartnerG2のアナリストMike McGuireは、「(iMeshが)PtoPの世界から人々を引き寄せようとしているのであれば、(今回の有料サービスの開始は)重要な第一歩だ」と述べた上で、「しかし同社にとっての最大の試練は、iTunesやRhapsodyなどの合法サービスによって、事実上の標準となりつつあるサービスレベルを乗り越えられるかどうかだろう」と語った。
新生iMeshは、iTunesとMySpaceの良いとこどり
新生iMeshの外観や機能は従来のファイル交換サービスに若干似ているが、それ以上にApple ComputerのiTunesや爆発的人気を誇るMySpaceソーシャルネットワークの数々の成功例を考慮して設計されている。
同サービスで特徴的なのは、従来と同様に音楽検索機能だ。検索結果として表示される楽曲の大半は、iMeshの「プレミアム」サービスとして提供される。つまり、それらの楽曲を聴くには月額6ドル95セントの料金を支払う必要がある。ただし、販促期間中は料金がかからず、楽曲を個別に購入することも可能だ。
YahooやNapsterなどが提供する基本的なサブスクリプションサービスと同様に、ダウンロードしたそれらの楽曲はPCでしか聴くことができず、iPodなどの端末への転送はできない。ただMarcoによると、将来はWindowsを搭載したいくつかの端末への転送も可能にする予定という。
同ソフトは、PtoPネットワークのGnutellaにも検索をかけるため、他人のハードディスクに保存されているファイルが検索結果として表示されるケースもしばしばあるが、それらのファイルのダウンロードは違法である。これらのファイルは識別され、ダウンロードは遮断されるが、レコード会社と契約していないアーティストの楽曲の一部は、無料で交換可能だ。
また同サービスでは映像のダウンロードも可能だが、15分間または50Mバイトの映像に限られる。この容量ではあまりに小さすぎて、ハリウッド映画はもちろん、テレビ番組さえも入手するのは不可能だ。
同社は、同サービスの半分をソーシャルネットワーキングアプリケーションに変更し、ユーザー同士が年齢、性別、居住地、音楽の嗜好といった要素に基づき互いに検索し合えるようにした。ユーザーは互いのハードディスク内の楽曲を閲覧し、インスタントメッセージを交換できる。
Marcoによると、この有料サービスは最初の1〜2カ月間は無料で利用可能で、まずはiMeshの顧客全体のおよそ4割を占める米国内の顧客にのみ提供されるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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