ライブドア、スポーツビジネス本格化の影に母の愛

藤本京子(編集部)2005年10月19日 19時13分

 ライブドアは10月19日、スポーツマネジメント業務を本格的に展開すると発表した。同社は、2004年に女子プロテニス選手の中村藍子氏とマネジメント契約を結んでおり、中村氏の所属先がウール総合メーカーの日本毛織に決定したことに伴って記者会見した。

 ライブドアで中村藍子氏のエージェントを務める小島克典氏は、スポーツマネジメント業務を本格展開するに至ったきっかけが、一通の手紙にあったとしている。それは、2004年夏に同社がプロ野球への参入を表明した際に受け取った、中村氏の母親からの手紙だ。それには、野球やサッカー以外にもスポーツはたくさんあるといった内容で、スポーツと娘を思う親の気持ちがつづってあったという。

左から、ライブドアの小島氏、中村藍子プロ、日本毛織の代表取締役社長 降井利光氏。中村氏は、「期待に応えられるようなプレーをしたい」とコメントした

 この手紙をきっかけにライブドアでは、2004年11月に中村氏とマネジメント契約を締結した。その際に中村氏の母親から、1年程度はフリーでよいが、いずれ所属先を探して欲しいとのリクエストがあったという。小島氏は、国内外で中村氏の所属先となる企業を探した結果、約束の1年後に同氏の出身地・大阪に本社を置く日本毛織と合意に達した。

 中村氏は現在、日本ランク4位、世界ランク65位の選手だ。日本毛織との契約年数は2005年10月から2年間となる。

 小島氏は、「インターネットポータルという事業の特性を生かしつつ、日本のスポーツ産業の発展に貢献したい。今後は、野球やテニスのみならず、さまざまなスポーツに幅広く取り組みたい」と述べた。

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