携帯電話と紙メディアを融合--レイと日経BPが共同出資で新会社

別井貴志(編集部)2005年09月28日 19時40分

 デジタルコンテンツや企業キャンペーンなどの企画や制作を手がけるレイと日経ビーピーは9月28日、フリーマガジンと携帯電話の二次元コードを事業領域とした新会社「ポノポノコミュニケーションズ」を共同出資で設立し、10月1日から本格的に営業を開始すると発表した。

 ポノポノコミュニケーションズは、元々レイグループのモバイルマーケティング事業室として、二次元コードを活用したビジネスを行うと共に、女性向けのフリーマガジン「花日和」を発行してきた。今回休眠会社のウエップに対してレイが65%、日経ビーピーが34%の比率で出資し、資本金7700万円のポノポノコミュニケーションズとして再出発させ、同事業部が行ってきた事業を発展させる。

 当面の主な事業は2つだ。まずフリーマガジン事業では、携帯電話と連動した女性向けフリーマガジン「花日和」を発行する。このフリーマガジンは、全国の書店において書籍や雑誌を購入した人を対象に書店員が直接レジで手渡しして配布する。ターゲットは20〜30歳代の女性で、配布部数は20万部。誌面に掲載されたQRコードを携帯電話に読み込めば、記事や広告に連動した待受画面や着声などが提供されるほか、ECやアンケートなど実施される。

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36色のプチCODEと12色10種類の背景色を組み合わせれば、4320通りのQRコードを作成できる。

 もう1つは二次元コードソリューション事業で、最小7mm角で印刷可能なカラーのQRコード「プチCODE」をASPとして提供する。もちろん花日和でも利用されており、プチCODEを使えば複数の二次元コードのアクセス分析や管理ができる。

 同社では、「携帯電話を誰もが使うようになったものの、ユーザー層やコンテンツの表現方法などに制約があるため、これを打破する有効な手段としてプリントメディアとケータイの融合という領域に着目した。こうした融合により新しいサービスや価値を創造していきたい」としている。

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