情報を3D表示させる「SpaceBrowser」--施設案内をよりリアルに

藤本京子(編集部)2005年08月11日 20時58分

 NTTソフトウェアは8月11日、画像やテキストなどの情報を3D表示させるためのソフトウェア「SpaceBrowser」を発表した。10月より販売開始する。

 SpaceBrowserを使えば、ウェブサイトのページなどを三次元空間に配置し、大量の情報を視点を変えて見ることができる。例えば、膨大な種類のワインを、「価格」「香り」「酸味」といった評価軸で三次元空間上に整理して配置し、好みのワインを選択しやすくできる。また、施設案内としてSpaceBrowserを使い、施設のどの位置に何が置かれているか、実際の施設に近い状態で3D表示することもできる。

 NTTソフトウェアでは、SpaceBrowserを以下の3通りの形態で販売する予定だ。

  1. 情報案内端末向けパッケージ(スタンドアローン型)
    情報案内端末に組み込んで販売できるよう、デザインやシナリオなどをパターン化してパッケージ商品とし、OEM提供や装置に組み込んで販売する
  2. ウェブサイト向けパッケージ(ネットワークアクセス型)
    ホームページやEC系サイトなどで利用できるよう、コンテンツやウェブ制作会社に向けて販売する
  3. 企業向け複合ソリューション(システムインテグレーション型)
    基幹系業務ソリューションの表示インターフェースとして活用してもらうため、複合製品としてシステムインテグレーションの際に提供する。

 2.の場合、SpaceBrowserを使って構築された一般向けのウェブサイトをエンドユーザーが閲覧するには、ブラウザにプラグインをインストールする必要がある。プラグインはパッケージ内に含まれておらず、サイト運営者は別途ライセンスを購入しなくてはならない。ただし、サイト運営者がエンドユーザーに対してプラグインの料金を課金するかどうかは、サイト運営者に任されている。

 販売価格は、スタンドアローン型が20万円から、ネットワークアクセス型が300万円から、システムインテグレーション型が1000万円からとなっている。NTTソフトウェアでは、初年度の販売目標を3億円としている。

施設案内を立体的に表示した場合。どこに何が置かれているのか、実際の施設に近い状態で表示できる

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