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ハイテク病院に入院すれば長生きできる?--米国病院協会調査

2005/07/14 17:59
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 ハイテク化が進んだ病院はそうでない病院に比べ、患者の死亡率が低いことが、米国病院協会(AHA)の行った最新の調査で明らかになった。

 米国時間12日に発表されたこの調査結果は、AHAが発行する専門誌「Hospitals & Health Networks」の7月号に掲載されている。この調査は、コンピュータサービス企業のAccenture、ソフトウェアメーカーのIDX Systems、College of Healthcare Information Management Executivesからの資金提供を受けて実施された。

 この調査で、米国で最も「ハイテク化」が進んでいる上位100の病院におけるリスク調整後死亡率の平均値は、それ以外の病院の値に比べ7.2%も低いことが判明した。このハイテク病院リストに載るためには、各病院は、電子カルテ、電子スケジューリング、患者識別、医師の指示入力システム、さらに、患者が診断結果の参照や支援団体の検索を行えるウェブサイトといった、様々な分野でハイテク化を図っていることを証明する必要がある。

 この調査結果は、1255の病院から得た502件の調査回答と、ヘルスケアに関するデータ収集を行なっている米Solucientが集めた死亡率データを基に作成されている。調査結果は、病院の規模や大学病院であるか否かによって調整された。

 Hospitals & Health Networksの編集責任者Alden Solovyによると、今回の調査では(病院のハイテク化と死亡率の間に)相関関係が見られるが、患者の低死亡率は、必ずしもコンピュータを使って患者治療を管理した直接の結果とはいえないという。たとえば、最新のコンピュータを導入できるほどの資金力のある病院は、優秀な医師や職員を雇用したり、最新の医療機器を導入することも可能だと、Solovyは指摘する。これら2つの要因を比較した場合、むしろ後者の方が患者治療に与える影響は大きい可能性がある。

 実際、専門誌「Archives of Internal Medicine」に2005年に入って掲載された別の調査結果を見ると、IT技術をもってしても、ソルトレークシティのVeterans Affairs Medical Center(VAMC)で発生した複数の重大な医療ミスを防げなかったことが分かる。同病院は、米国で最もハイテク化が進んだ病院の1つだ。Wired Newsの5月の発表によると、VAMCでは、危険な薬物間相互作用、判読不可能な処方箋、患者の取り違えなどの問題をコンピュータによって防げるはずだったが、調査対象の患者937人中9人が投薬ミスにより死亡しており、しかも、その多くは予防可能だったという。

 それでもSolovyは、全ての病院の患者治療の質を均等に向上させる上で、コンピュータも必要な要素だと考えている。

 「(コンピュータは)唯一の要素ではないが、安全やプロセスの改善を重視する文化が存在する中で、臨床支援を目的とした情報技術は治療の質向上を図る上で重要な役割を果たしている」(Solovy)

 Hospital & Health Networksに掲載されているハイテク病院上位100リストでは病院のランク付けは行っておらず、同誌が行った過去7年間の全ての調査でランク入りした病院システムの名前が列挙されている。それらのシステムは以下の通り;サウスダコタ州スーフォールズのAvera Health、マサチューセッツ州ピッツフィールドのBerkshire Health System、ニュージャージー州ハッケンサックのハッケンサック大学医療センター、ノースダコタ州ファーゴのMeritCare Health System、マサチューセッツ州ボストンのPartners HealthCare、イリノイ州ロックフォードのRockford Health System、カリフォルニア州サンディエゴのSharp HealthCare、ペンシルベニア州ピッツバーグのピッツバーグ大学医療センター、ニュージャージー州リッジウッドのValley Health System。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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