goo、過去の人気テレビドラマを配信--複数の権利者がいる番組はまだ無理

藤本京子(編集部)2005年06月08日 21時33分

 NTTレゾナントは6月8日、「gooブロードバンドナビ」において、昭和30年代から現在までに各テレビ局で放映された人気テレビドラマをブロードバンド配信する「懐かしテレビドラマシアター」を開設した。配信の第1弾作品は、1966年(昭和41年)4月からTBSでテレビ放映を開始した、渥美清主演のドラマ「泣いてたまるか」となる。

 懐かしテレビドラマシアターは、ビデオオンデマンド形式でオンライン上にて提供される。視聴料金は1話につき税込み315円で、7日間の視聴が可能だ。また、5話を税込み1260円で30日間視聴可能な「特選5話パック」も用意する。今後配信予定の番組は、「白い荒野」(出演:田宮二郎など、6月下旬頃配信予定)、「私鉄沿線97分署」(出演:時任三郎など、7月上旬頃配信予定)、「本当にあった怖い話」(出演:岩城滉一など、8月上旬配信予定)、「法医学教室の事件ファイル」(出演:名取裕子など、8月中旬配信予定)などがある。

 懐かしテレビドラマシアターは、国際放映およびギャガ・クロスメディア・マーケティングとの連携で実現した。テレビ番組は従来、著作権の保有者が多岐に渡るなど権利処理が複雑で、二次利用が困難とされている。しかし、今回gooにて提供する番組は、国際放映が著作権をまとめて管理している番組であるため、同社との契約が成立すればテレビ番組のインターネット配信が可能となる。ギャガ・クロスメディア・マーケティングは、今回の連携において企画およびコンテンツの調達業務を担当した。

 これまでにもgooでは、放送局など1社が独占的に版権を持っているコンテンツに関しては、テレビ番組の配信を実現していた。現在配信を行っている韓国ドラマもその一例だ。しかし、権利者が複数に渡る場合は、コンテンツのインターネット配信にメリットを見い出せない権利者が存在する場合や、二次使用料を複数の権利者でどのように分配するかといった課題があるため、「複数の権利者が存在するンテンツの配信は現時点では実現していない」(NTTレゾナント広報部)と言う。

 gooブロードバンドナビでは、現在5000以上のコンテンツを配信し、1日あたりのユニークユーザーは約70万人となっている。NTTレゾナントでは、2006年3月末までに懐かしテレビドラマシアター内で2000〜3000件の視聴数をめざすとしている。

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