JPEG関連特許で、マイクロソフトが槍玉に

Dawn Kawamoto (CNET News.com)2005年04月25日 10時55分

 Forgent Networks(本社:テキサス州オースチン)がMicrosoftを提訴した。Forgentによると、MicrosoftはJPEG関連の画像圧縮技術に関するForgentの特許を侵害したという。

 スケジューリングソフトウェアを開発するForgentは米国時間21日、子会社のCompression Labsを通じてこの訴訟を起したと発表した。テキサス州東部地区連邦地裁で起されたこの訴訟は、Microsoftが先週同裁判所で起こした訴訟を受けたもの。MicrosoftはForgentの特許が強制力を持たないことを認定するよう同裁判所に求めている。

 Forgentの最高経営責任者(CEO)Richard Snyderは声明のなかで、「Microsoftが、当該特許のライセンス供与に関して、問い合わせをしておきながら訴訟に踏み切ったことは残念だ。われわれとしては、同社の訴訟に対抗して特許侵害を主張するしか選択肢がなくなった」と述べている。

 米国特許4,698,672号という問題の特許は、JPEGに関連する技術を対象としたもので、Forgentは当初この特許をCompaq Computerに売却しようとしていた、Compaq Computerではこれを、MPEG LAとの訴訟で反訴材料に使おうとしていたが、しかし話し合いは物別れに終わり、Forgentはこの特許についてさらに詳しく調べることになった。そして、同社はカメラやコンピュータで画像の圧縮に使われているJPEGが、自社の特許を侵害したと判断した。

 Microsoftは、先週起こした自社の訴訟以外にはコメントしていない。

 「(Forgentは)JPEG標準を破滅に追い込み、数百万ドルもの不当な利益を絞りだそうとしている」とMicrosoftの訴状には記されている。

 Forgentではこれまでにあわせて44社の企業に対して訴訟を起こしている。Forgentはこの特許のライセンス供与から、過去3年間で1億ドル以上を得ている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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