iPod、次の新機能はデジカメとの連携か - (page 2)

Ina Fried(CNET News.com)2005年02月23日 13時30分

 Appleは昨年10月にiPod Photoを発売した。ただし、この音楽プレイヤーはPCあるいはMacに接続しないと写真を取り込めない。そこで、iPodのアクセサリーをつくるBelkinでは、iPodのハードディスクに直接写真を保存するための製品を販売している。しかし今のところ、このように追加した写真をそのままiPodで表示することはできず、一度コンピュータに写真をアップロードする必要がある。

 写真関連の機能も携帯音楽プレイヤーを強化する方法の1つだが、ほかにビデオ再生という重要な機能もある。しかし、Archosの新しいAV4100のような製品は、今も違うカテゴリーの製品として見られがちだ。一般的に、これらのプレイヤーは大型画面を搭載しているため、音楽プレイヤーよりかなり大きくなってしまう。

 AppleのCEO、Steve Jobsは動画対応iPodについて反対の意見を述べているが、映画やテレビ番組を制作する側がコンテンツをリリースし始めれば、市場が拡大してAppleなどの各社が興味を示すようになる可能性もある。さらに、Appleは以前フラッシュメモリを搭載するMP3プレイヤーも非難していたが、先月にはフラッシュベースのiPod Shuffleを出した。

 アナリストらは、Appleがおそらくいくつもの選択肢を手元に残しておき、その市場が興味深いものになり、同社が圧倒的なシェアを持つMP3市場の脅威となるようなことがあれば、ビデオ再生に必要な技術を搭載してくるだろうと述べている。

 実際、PortalPlayerでも同じような見方をしている。同社の営業担当バイスプレジデントMichael Maiaは12月に行われたインタビューで、「ビデオ再生用のチップは約2年前に開発している。ただし、市場がなかった」と語っている。

 多くの人がiPodへの搭載を望んでいるもう1つの機能は、短距離無線通信用のBluetoothだ。これが搭載されれば、クルマの運転中やワイヤレスヘッドホンをつかってiPodに収めた曲を聴いているユーザーが、より気軽に音楽を楽しめるようになる。Bluetoothによる接続機能がつけば、まわりにいる友人の端末と音楽ファイルを簡単に共有することも可能になる。このやり方は技術的にも実現可能だが、ただし著作権保護つきのファイルでなくては、音楽会社の怒りを買うおそれもあるとMaiaは言う。

 「これは2006年ころに登場するものだと思う。多くの人たちがこうした機能について、われわれと話をしている。これは技術的な問題ではなく、政治的な問題だ」(Maia)

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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