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10周年を迎えたEコマース--セキュリティは依然として心配のタネ

2004/08/12 15:27
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 AmazonやeBay、E*Trade、Orbitzが登場する前に、NetMarketというEC(電子商取引)サイトがあった。

 NetMarketというオンライン小売店の名前を覚えている人はほとんどいないだろうし、聞いたことがないという人も多いだろう。だが、ニューハンプシャー州ナシュアにNetMarketを設立した、当時大学を出たての若者らは、1994年8月11日にウェブ上で初めて安全な小売取引を行ったと主張している。

 NetMarketの設立者だったDaniel Kohnによると、商用利用が可能な暗号化技術を使った初めての取引では、StingのCD「Ten Summoner's Tales」が売れたという。New York Times紙の記事には、ちょうど10年前の水曜日、スワスモアカレッジのKohnの級友がクレジットカードを利用して12.48ドルと送料を支払い、このCDを購入したと書かれている。同紙はこの取引をECサイトの歴史として掲載し、同社をECの歴史を作った企業とした。

 現在、カリフォルニア州パロアルトのSkymoon Venturesでベンチャーキャピタリストとして働いているKohnは、このオンラインでの販売によりナショナルパブリックラジオ(NPR)とCNBCに登場したと語る。「この当時、これはすごいことだった」とKohnは振り返る。「われわれがは、これで15分間だけ有名人になった」(Kohn)

 しかし、ECの起源は明確ではない。マスコミはNetMarketが最初に開拓したと安易に決めているが、同業者からの同意を得るのは難しいようだ。Internet Shopping NetworkのCEOだったRandy Adamsによると、1994年にコンピュータ機器をウェブ上で販売し始めた同社は、NetMarketより約1カ月早かったと主張している。

 「多くの人がそれぞれに異なる主張をしている」とAdamsは言う。Adamsは現在、カリフォルニア州サンカルロスにあるAuctionDropでCEOを務めている。「われわれは時代の最先端にいた。最初に(安全なトランザクションを)行ったのもわれわれだ」(Adams)

 AdamsもKohnも、それぞれ主張は異なるものの、1994年8月にオンライン小売業がブレークスルーの出発点を迎えたという点では考えが一致している。この年ウェブでのセキュリティ技術の進化が始まったことで、後に経済の重要な部分となったECが生まれる切っ掛けとなった。だが、これでトランザクションの安全性という問題が「解決」されたわけではない。いまでも、「フィッシング」やトロイの木馬型ウイルスを相手に、データの安全性を巡る数多くの戦いが繰り広げられている。

 こうした危険にも関わらず、 Forrester Researchと全米小売業協会(NRA)のオンライン商業部門であるShop.orgは、今年、米国消費者はオンラインショッピングに1440億ドルを費やすと予測している。5月に発表された2社の共同調査によると、この金額は昨年と比べて27%増で、米国の全小売業売り上げの6.6%を占めるという。

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