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コピー防止機能付きCDが全米ヒットチャートでNo.1に

2004/06/18 18:25
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 コピー防止機能付きのCDが、米国のヒットチャートで史上初めてベストセラーに輝いたが、これは賛否両論の分かれるコピー防止技術がまた一歩主流に近づいたことの証といえる。

 Nielsen Soundscan発表のデータによると、Velvet Revolverの「Contraband」は先週、そのアルバムカバーに「不正コピー防止機能付き」であることが明記されていたにも関わらず、米国の最も売れたアルバムとなった。

 このアルバムの成功を受けて、同バンドの所属レーベルであるBMGやほかのレコード会社による実験的試みが増加することになりそうだと、業界観測筋は述べている。

 「ほかのレコード会社がこれで元気づけられたというにはまだ早すぎる」と、GartnerG2のアナリストMike McGuireは述べ、「しかし、この技術が市場に出回っているという事実に非常に勇気づけられる人が大勢出てくるのは明らかだ」と付け加えた。

 コピー防止機能付きCDの米国市場への浸透は、ここ数年間ほとんど進んでいなかったが、今回の出来事はこのゆっくりとした流れの一部といえる。消費者からの大きな抵抗を受けずに、このまま浸透のペースが上がっていけば、この技術がDVDの著作権侵害防止技術としても一般化し、いずれは消費者が購入した音楽の利用方法も変わるかもしれない。

 ここ数年、大手レコード会社は書き込み可能なCDドライブやオンラインでのファイル交換の爆発的な人気に脅威を感じ、さまざまなコピー防止技術の実験を進めてきた。

 しかし、レコード会社各社は、米国市場でコピー防止用技術を大々的にリリースすることには慎重だった。初期のコピー防止機能付きCDは、一部のCDプレイヤーやコンピューターでの再生時に問題があり、消費者からの苦情やリコールの原因となっていたからだ。

 口うるさい一部のインターネットユーザーが、コピー防止機能の導入計画を激しく批判したことも、大手レコード会社の幹部が消費者の反応を懸念する一因となった。また、Virgin Records所属のBen Harperなどの一部のアーチストも、アーチスト本人の承認無くこの技術を導入するという所属レーベルの決断に、激しい怒りを示していた。

 Velvet Revolverは、Stone Temple PilotsやGuns N' Rosesなどの元メンバーが集まって結成したグループだが、このバンドとの試みはBMGにとって過去最大のもので、BMGのパートナーSunnComm InternationalのMediaMaxというコピー防止機能を採用している。同社では今後この技術を採用したCDの数を増やしていく計画だが、具体的にどのCDに盛り込むかの選択は済んでおらず、これからケースバイケースで決めていくと述べている

iPodとは相性悪し

 最近発売になった他のコピー防止機能付きCDと同様、 Velvet Revolverのアルバムには、楽曲を直接コピーしたり、抜き出してMP3に変換するのを防止する技術が含まれている。またこのCDには、MicrosoftのWindows Media Audio(WMA)フォーマットの音楽ファイルも入っており、これをコンピュータや多くの携帯型デジタル音楽プレイヤーに移動できる仕組みになっている。

 BMGとSunnCommは以前この技術をテストした際に、CDをコンピュータにロードする間シフトキーを押さえておくだけで、コピー防止機能を解除できるようにしていたが、今回のVelvet Revolverのアルバムでも、この解除の仕組みはそのまま残されている。両社はこの抜け道にかなり前から気付いていたが、しかしまったくハッキングできないような保護機能をつくるつもりもなかったと述べている。

 SunnCommによると、同CDを買った顧客からはコピー防止機能に関する苦情はほとんど出ていないが、ただしAmazon.comのようなサイトには、これに対して怒りを示した書き込みがよく見られるという。同CDの表面に張られたステッカーにはSunnCommのウェブサイトのURLが記されており、またCDをコンピュータに挿入すると自動的に読み込まれるソフトウェアの内部にも、同サイトへのリンクがあり、こちらはユーザーの許可を得た上で、同サイトを呼び出すようになっている。

 「われわれに寄せられた問い合わせの数は、 同CD購入者全体の0.5パーセント以下でしかない」とSunnComm最高経営責任者(CEO)のPeter Jacobsは述べ、「問い合わせのほとんどは、iPodに楽曲をコピーするにはどうしたらいいか、といった類のものだ」と付け加えた。

 しかし、Appleの人気の高いデジタル音楽プレイヤーや、他のMicrosoftのWindows Media DRMをサポートしないデバイスへ楽曲をコピーできないことは、この技術の非常に大きな欠点といえる。Jacobsによると、SunnCommではこの問題を認識しており、次に出すバージョンではMicrosoft以外のファイルもサポートし、複数のフォーマットのデジタルファイルを作れるようにして、iPodとも互換性を持たせると計画だいう。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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