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米国の高校に広がり始めた、ファイル交換防止技術導入の波

2004/06/15 18:45
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 ファイル交換ネットワーク上で著作権付きの楽曲を発見し、その交換を防止する技術が、複数の高校にも導入され始めている。

 音楽の不正利用を追跡する技術を開発しているAudible Magicによると、同社のフィルタリング技術がすでにいくつかの高校で導入されており、最近ではカリフォルニア州サンノゼの私立高校Bellarmine College Preparatoryやマサチューセッツ州ケープコッドの工業高校で導入されたという。これまで楽曲の不正利用防止ツールを利用していたのは、主に大学やインターネットサービスプロバイダ(ISP)だった。

 大学など規模の大きな教育機関と同様に、高校の管理者らも、生徒や職員による無許可あるいは違法な可能性のあるネットワークの使用を規制するのに役立つツールを求めているという。

 Bellarmineの技術コーディネーター、Chris Caryは、「わが校には450台のコンピュータがあり、1400人の生徒がこれを利用している。なかには学校にラップトップコンピュータを持ち込み、好ましくない行動を取る生徒もいる」と述べ、さらに「ランチタイムや放課後に大量の(ファイル交換による)トラフィックが発生することが明らかになった」と語った。

 BellarmineでのAudible Magicツールの使用はまだ限定的だが、今後、違法ファイル交換の防止に向けたより大きな動きが高校にも広がれば、学校におけるピア・ツー・ピア(PtoP)ネットワークのフィルタリングが一気に主流になることも考えられる。また、この動きによって、さらに大きな論争に火がつく可能性もある。実際、高校がウェブフィルタリング技術を使用したことにより、大訴訟に発展したケースがすでにいくつか存在している。

 Audible Magicのソフトウェアについても、同ソフトがKazaa やeDonkeyといったPtoPネットワークにおける、著作権で保護された楽曲の交換を正しく防止できるのかという問題と、プライバシーについての問題の2点をめぐり、論議を呼んでいる。

 昨年、全米レコード協会(RIAA)の最高幹部らは、Audible MagicのCEO、Vance IkezoyeをワシントンDCに招き、連邦議員の事務所を訪れて、PtoPサービスに対するフィルタリングの技術的実現可能性を実証した。

 この議員事務所巡りに対し、ファイル交換企業およびPtoP業界団体のP2P Unitedは激しい批判を加えた。P2P United は、PtoPソフト提供企業がAudible Magicの技術をまだ見ておらず、同ソフトがPtoPの分野で宣伝通りの機能を発揮するのか疑わしいと述べていた。

 先に実施されたいくつかのテストでは、批判者から同ソフトによるプライバシー侵害を懸念する声が上がっていた。ワイオミング大学で行なわれた同ソフトのテストは、学生らが同ツールが著作権で保護された楽曲を検索する際、ネットワークを通過する全てのデータが検証の対象となると不満を訴えたため、予定よりも早く終了となった。Audible Magicはその後、同ソフトのあるバージョンに修正を加え、特定のユーザーアカウントの情報を保持しないようにしている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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