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「これが潮時」:AOLを辞めたWinamp作者、「愛憎」の4年間を語る

2004/01/27 16:43
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 メディアプレイヤーWinampの作者で、何かと話題の多いソフトウェア開発者、Justin FrankelがAmerica Online(AOL)を退社した。

 米国時間26日に行ったCNET News.comとのIMでのインタビューのなかで、Frankelは、Winampの最新版となるバージョン5を昨年12月末にリリースしたので、そろそろ辞め時だと判断したと語った。

 Frankel辞職の発表は、ドットコムの歴史における1つの章の幕を閉じたことを告げるもの。この歴史は、1999年に当時20歳だったこのNullsoftの設立者が、推定約1億ドルで同社をAOLに売却した時に始まる。その後、Frankelは何度もAOLの経営陣と衝突し、AOLが認めがたい製品をいくつも開発して、論争を巻き起こした。

 「AOLとの関係は、自分にとっては愛憎入り乱れたものだった」と現在25歳になったFrankelは記している。「愛は、突き詰めると、友達といっしょに多くの時間をつぎ込んでおもしろいことに取り組めたことだった。一方憎しみのほうは、米国企業のやりかたや落とし穴を相手にしなければならないことだった」。

 AOLの広報担当Ann Burkartは、Frankelの辞職を事実と認めたが、それ以上のコメントは控えた。

 Frankel辞職のニュースは22日、静かにオンライン上に掲示された。その数週間前、AOLは西海岸のオフィスに勤務する数百人のプログラマを解雇しており、Frankelが働いていたサンフランシスコのNullsoft部門でも、少なくとも2名のプログラマがこのレイオフの対象となっていた。

 Nullsoftは、AOL最先端の開発部隊として、どちらかといえば自律的に運営されていた。このチームが、AOLの看板サービスに含まれるメディアプレイヤーや、「Ultravox」と呼ばれるストリーミングメディア技術を開発した。Ultravoxは現在、AOLのブロードバンドラジオ製品に採用されている。だが、AOLの企業文化は、Frankelの反逆的な部分と完全に折り合いをつけることはできなかった。

 FrankelとAOLとの衝突で最も有名なのは、FrankelがGnutellaというPtoPファイル交換サービスを発表した2002年の事件だ。当時、大手のレコードレーベルを運営するTime Warnerを買収中だったAOL幹部は、すぐさまこれに対応。Gnutellaは結局公開していたウェブから下ろされたが、すでに数千ものコピーがダウンロードされており、別のソフトウェア開発者たちが新しい種類のファイル交換サービスをはじめた。そして、法廷がNapsterの運営停止を命じた後には、Gnutellaを使ったファイル交換サービスの人気が高まった。

 Time Warnerは後に、Warner Music Groupの売上減少と精彩を欠いた成長の見通しを理由に、同グループを売却することに同意している。

 2003年5月には、Frankelは、Wasteと呼ばれるソフトウェアを、公開していたウェブサイトから下ろすことを余儀なくされた。Wasteはユーザーがプライベートなネットワークを立ち上げ、PtoPファイル共有やIMができるようにするものだった。Wasteがおろされた後、FrankelはAOLを辞めると脅したが、その後考え直し、Winampの最新バージョンの完成に力を貸した。

 「もう本当に長居をしすぎた。これが潮時だ。Winamp 5はこの9カ月間、自分にとって大きな目標だった。そして、あのソフトを世間に出せたから、ずっと簡単に次のことに移れるようになった」(Frankel)

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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