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IE特許訴訟、裁判所がマイクロソフトの訴えを却下

2003/09/12 11:07
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 米Microsoftは、ソフトウェア開発会社米Eolas Technologiesとの特許訴訟で、またもや不利な立場に立たされてしまった。そして現在、同社はInternet Explorer(IE)の変更計画を進める一方で、ウェブサイト製作者に特許侵害の訴えからの回避方法をアドバイスしている。

 連邦裁判所は先週、Eolasが特許裁判で事実を不正確に述べたと訴える、Microsoftの公判後の申し立てを却下した。Eolasは、Microsoftがプラグインに関する同社の特許技術を盗んだと訴えていた。Microsoftは8月の判決で、Eolasに5億2100万ドルの支払を命じられていたが、今回申し立てが却下されたことにより、同社が判決を覆そうとした最初の試みは失敗に終わった。

 Microsoftはこの他にもいくつか、公判の結果を覆すための行動を取る予定で、最終的な決定は10月か11月になると、同社ではみている。Microsoftはその後30日以内に、上訴するかどうかを決定することになるが、同社はすでに上訴を表明している。

 しかし先週、「不公正な行い」を訴える主張が却下されたことにより、Microsoftだけでなくウェブ全体が、間もなく実質的な調整を行なわざるを得ない―そして、ウェブやプライベートなイントラネットのページを、変更されたIEで機能するよう書き直さねばならなくなる可能性が高まった。

 「現在プラグインを利用しているなら、ページをかなり大幅に書き換える必要があるだろう」と、Microsoftの判決後の計画に詳しいある人物は言う。「ページの書き換えを助けるツールができるかもしれないが、今はまだ存在しない」

 MicrosoftにIEの変更を命じる裁判所命令が出るかどうかに関わらず、Microsoftは同社のエンジニアや、プラグインで自動的にマルチメディアプログラムを起動するブラウザの機能を使っている企業のエンジニアらと、協議を行なっている。裁判所はこのプラグイン機能について、現状の形ではEolasの特許を侵害していると判断したためだ。

 Microsoftは、最終的に法廷でEolasに勝つという楽観的見方を示しながらも、同時にウェブ製作者に対して、Eolas訴訟後の状況に対応すべく注意と準備を呼びかけている。

 「我々は裁判に勝てると信じているが、それでも訴訟プロセスが終わるのをじっと待つのは良くないことだ」と、MicrosoftのWindows部門総合マネージャーで、IEのバージョン5.5および6のチームを監督したMichael Wallentは述べている。WallentはMicrosoftがEolasに訴えられて以来、被告として裁判に関わっている。「現在すでに利用されている(判決の対象ではない)技術がある。我々が言いたいのは、選択肢があるならば、既に利用できる技術を使うべきだ、ということだ」

 この選択肢のなかには、スクリプト言語や、ダイナミックHTML(DHTML)と呼ばれる一連の技術を使って外部アプリケーションを起動する方法などがある。このような方法はよく知られていて、一般に利用可能なので、特許を侵害するものではないとMicrosoftは考えている。

 Wallentは、特許を侵害しない形でMacromedia Flashを利用しているサイトの例として、CNN.comを挙げた。多くの人々はMacromedia Flashを、特許権侵害の主張を特に受けやすい技術だと考えている。

 Microsoftはウェブ製作者へのアドバイスを行いつつ、計画中のIEの変更の詳細については明言を避けている。しかし、同社がWorld Wide Web Consortium(W3C)と行なった最近の戦略会合に参加した人物の話によると、同社は、Macromedia FlashやJavaアプレット、AdobeのAcrobat Readerなどのアプリケーションを起動する際に、Eolasの特許事項を避けるためのさまざまな手段を提案したという。

 Microsoftはこの会合で、コンテンツが選択されてから、JavaアプレットやActiveXが起動するまでの間に簡単なダイアログボックスを挿入すれば、特許の「自動インタラクティブ体験」の定義からIEは外れることになる、との考えを述べたという。

 Microsoftはまた、見苦しいダイアログボックスによる解決策を避けつつ、特許侵害とは受け取られない形でアプリケーションを起動する他の方法も、提案したとされている。

 たとえば、外部リソースからデータを呼び出すのではなく、ウェブページ自体にデータを含めるという手も考えられる。会合参加者によると、Microsoftの考えでは、特許はウェブページが他の場所にあるデータを呼び出す状況だけを対象にしているという。同社は、いわゆるインラインデータは、Eolasの最初の特許申請の3年前である1991年公開のHTMLプロトコルで説明されているので、Eolasの特許侵害の主張の対象外になる、との考えを会合参加者に述べたという。

 この方法ではデータ量が多くてページが重たくなるという苦情に対して、Microsoftは、データを別のフレームに移動させることを提案した。

Microsoftは、会合の具体的内容やIEの変更計画についてのコメントは避けたが、Eolasの特許の脅威にさらされているのはInternet Explorerだけではない、と注意を促した。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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