マイクロソフトの音楽配信サービス、まずは欧州で開始

 米Microsoftは、Windows Media Playerに、米AppleのiTunes Music Storeのようなダウンロード販売機能を組み込んだ、新しい有料音楽配信サービスを西ヨーロッパで開始する。

 「MSN Music Club」や「Tiscali Music Club」のブランド名で提供されるこのサービスを実際に運営するのは、オンライン音楽会社OD2で、Microsoftではない。米Apple ComputerのiTunesと同じように、これらの音楽配信サービスには、Microsoftの音楽再生ソフトウェア上からアクセスできる。今回の場合は、Windows Media Playerのプレミアムサービスセクションにあるタブをクリックしてアクセスすることになる。

 「この新しいサービスは、ヨーロッパにおけるオンライン音楽ストアの第二世代とも言えるものだ」と、OD2経営最高責任者(CEO)のCharles Grimsdaleは声明のなかで述べた。

 英国で14日(現地時間)から始まるMSN Music Clubでは、20万以上の楽曲を提供する。また、同じ音楽ライブラリを利用するTiscali Clubは、9月から英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、ベルギーで利用できるようになると、両社は共同で発表したプレスリリースのなかで説明している。

 米国で成功を収めているAppleのiTunes Music Storeは、まだヨーロッパではサービスを始めていないが、今回発表となった欧州の音楽配信サービスは、Microsoft Media PlayerをベースしたiTunesのライバルとして、初めて登場したものとなる。

 Microsoft会長のBill Gatesは、同社がiTunesのような音楽配信サービスをWindowsプラットフォームに追加することを考えていると、最近述べたが、その時期や手法に関しては一切触れていなかった。

 Microsoftは、自社独自のコンテンツやEコマースサービスを開発するよりも、パートナーと協力するほうを好むと一貫して述べてきた。これまで、Microsoftは契約式サービスのPressplayやMusicNowに、Media Playerソフト内の最高のスペースを提供してきた。

 新しい音楽ストアは両方とも、1曲につき75ペンス(英貨)または99セント(ユーロ)からという価格で音楽を提供する。またMSN Music ClubかTiscali Music Clubに加入したユーザーは、これより安い価格で利用できる。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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