10代の心をつかむウェブマーケティング

 若者のメディア利用傾向に関する新しい調査の結果が発表されたが、これを目にした賢いマーケッターなら、10代の若者の心をつかみたいという時にはウェブを活用するだろう。

 米Yahooとメディアサービス会社の米Carat North Americaが共同で行った調査によれば、13歳から24歳の若者の間では、テレビ、ラジオ、書籍類と比べて、ウェブが一番効果的という。

 この調査の結果、若者が他のどのメディアよりもウェブ上で多くの時間を過ごしていることがわかった。また、年上の世代と異なり、特定のメディアだけを好むという傾向はあまり見られない。調査対象となったティーンエイジャーは、週平均で16.7時間をオンラインで過ごしているが、このなかには電子メールに費やした時間は含まれていない。ウェブの次に人気が高かったのはテレビで、典型的な10代の若者は週平均13.6時間視聴しており、またこれに続くラジオには週12時間を費やしているという。

 「共同で行ったこの調査から、メディアをとりまく状況に変化が起っていることが確認された」と、Yahooの販売部門責任者、Wenda Harris Millardは声明のなかで述べている。「この世代は大変革をもたらすコンシューマグループといえる。彼らは、自分たちがどのメディアをどう利用するかについて主体的に選択しており、外からの影響でそれを変えることは少ない。彼らの行動パターンは、将来メディアへの支出の在り方に影響を与えるだろう」。

 今回の調査は、オンラインインタビュやフォーカスグループを通して、2500人以上の若者を対象に行われた。

 この調査から、若者がウェブを好むことが明らかになったが、これは主にメディアからどんな情報を得るかを自分たちでコントロールできるからだ。また、今日の若者たちは、大人たちのようにさまざまなメディアからの情報の洪水に怖気づくのではなく、むしろそれを歓迎しており、どの世代にも増して複数の情報源を同時に利用する傾向があることもわかった。

 この調査結果は24日(米国時間)にカリフォルニア州サニーヴェールのYahoo本社で開かれた「Born to be Wired: Understanding the First Wired Generation」と題するカンファレンスに合わせて発表された。同カンファレンスでは、マーケッターやメディアの専門家が、現代の若者のメディア利用の在り方やライフスタイルについて取り上げる予定だ。テクノロジー系企業のなかには、若者世代の市場に大きな期待をかけているところもある。

 たとえばMicrosoftは、新卒者12名で構成するNetGen部門を立ち上げた。シアトルのダウンタウンにある同部門は、13歳から24歳を対象にした製品の開発に取り組んでいる。この2月には、これまでとは大きく異なる、若者にアピールするような新機能を盛り込んだMSNインスタントメッセンジャーのテストを開始している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]