勢いに乗る音楽配信サービスプロバイダの米Loudeye

 音楽配信の米The Orchardは米国時間6月3日、独立系レコード会社の音楽カタログのエンコードと配信に関して、デジタルコンテンツ配信のサービスプロバイダ米Loudeye Technologiesと提携することを発表した。

 これにより、LoudeyeはThe Orchardの音楽カタログ12万曲以上の配信を手掛けることになる。Loudeyeは米EMI Recorded Musicをはじめ約3000のレコード会社との契約を通じて、330万以上の楽曲を保存してきた。非圧縮ファイルを利用しているため、Loudeyeは顧客に合わせてあらゆる形式やビット率でコンテンツを配信することができる。

 Loudeyeは他のデジタル音楽サービス企業と同様、配信サービスに難色を示す音楽業界を相手に、何年間にもわたってサービスの売り込みに苦労してきた。同社は3月には全従業員の約35%にあたる42人の解雇を発表し、その後当時の幹部3人が辞職している。

 しかし、4月28日に米Apple ComputerのiTunes Music Storeが開始すると、音楽の有料ダウンロードサービスに突然注目が集まるようになり、運命の女神がLoudeyeに微笑みかけてきた。Appleの成功は、音楽配信サービスがKazaaなどのPtoPネットワークの無料交換サービスに対抗できることを示したのだ。

 Loudeyeの最高経営責任者(CEO)のJeff Cavinsは、「レコード会社はPDAや携帯電話、オンラインジュークボックスといった広範なデジタル配信を提供できるコンテンツプロバイダを探している。Loudeyeはコンテンツ配信の卸売業者としての役割を担うことになる」と述べている。

 Cavinsによると、今後数週間のうちに、同社は新しいメディア・プレーヤー・ソフトウェアを発表する予定だ。同ソフトにより、小売店は楽曲のサンプルやデジタル音楽のダウンロードを自社ウェブサイトで提供することができる。ソフトは主要なメディアフォーマットすべてに対応しており、ユーザーはこれ以外にアプリケーションをダウンロードする必要はないという。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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