サイバーエージェント、子会社整理で今期も赤字の見込み

ニューズフロント(CNET Japan特約)2003年05月26日 13時46分

 サイバーエージェントは5月23日、2003年9月期(2002年10月1日〜2003年3月31日)の中間決算を発表した。連結ベースの売上高は72億9300万円となり、前年同期の47億1600万円から増収となった。これは、「広告代理事業、モバイル広告、Eコマースなどが功を奏した結果」(同社)という。

 ただし営業損益は4億8600万円で前年同期と比べて約9.53倍、経常損失は4億3300万円で同13.1倍にふくらんだ。また、純損益は25億3500万円。赤字額は前年同期の1200万円から212.25倍に拡大した。

 損失の理由について、同社は会員拡大のための広告宣伝および人員採用、連結調整勘定の償却負担、メディア事業における無形固定資産の償却負担などを挙げている。

 特に、音楽ソフトウェア開発を行っていた子会社インター・レコーズの解散に伴って、会社整理損・連結調整勘定および長期前払費用の一括償却等を特別損失に20億277万円を計上している。インター・レコーズを解散したのは今年2月28日。

 事業別に見た場合、インターネット広告事業の売上高は前中間期比35.7%増の46億1000万円となった。同社媒体の「メルマ」、「懸賞のつぼ」や、他社媒体の主要ポータルサイト、モバイル媒体の販促が売上増加に寄与したという。ウエブインテグレーション事業の売上高は前中間期比8.8%減の3億2500万円、EC事業は同193.3%増の20億5500万円で、EC事業での売上高がほぼ倍増した。

 同社は2003年9月期通期の見通しについても明らかにした。売上高は前期比42.3%増の154億円となる見通し、同社は、1999年通期に4億5200万、2000年通期で32億7600万円、2001年通期で63億9200万円 2002年通期で108億2400万円と毎年増収を続けているが利益面では今期も損失が続く見通し。今期の純損失は27億円を見込んでおり、「引き続き市場成長率の鈍化が予測される」(サイバーエージェント)と説明している。

サイバーエージェント 2003年9月期中間決算(PDF形式)

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