米マイクロソフト、ネット世代向けIM製品のテスト版配布へ

 米Microsoftは来週から、ティーンエイジャーなどのインターネット世代の若者をターゲットにした新しいインスタントメッセージング(IM)製品、Threedegreesのテスト版を配布する。

 Threedegreesでは、ユーザーがピア・ツー・ピア型(PtoP)のグループを作成し、チャット、写真共有、音楽鑑賞、友達との会話などを行うことができる。テスト版の配布に合わせて、Windows XP向けのWindows Peer-to-Peer Updateをリリースする予定である。

 テスト版のThreedegreesを使用するには、Service Pack1を適用したWindows XPと、Peer-to-Peer Update、MSN Messenger 5をパソコンにインストールする必要がある。

 Threedegreesを開発したのは、18ヶ月前に開設されたNetGen部門。Microsoft本社のワシントン州レッドモンドから離れた、シアトルのダウンタウンに拠点を置く。グループマネージャーのTammy Savageが率いるのは、大学を卒業したばかりの12人から成るチームだ。同チームはネット世代、つまり13〜24才の若者をターゲットとした製品開発を行なってきた。

 Savageは「この世代の若者が本当に魅力を感じるのはコミュニケーションツール。それもIMを通じて活発な交流が行えるものだろう」と語った。

 Microsoftは製品の開発にあたり、ターゲットとする世代のコンピュータ使用の習慣を調査することから始めた。これは「彼らのコンピュータ習慣は、インターネットがなかった世代の人々のそれとは完全に異なっている」(Savage)ためだ。「若者の習慣を理解して初めて、彼らの要望に叶った製品の開発に取り組むことになった」(Savage)

 Threedegreesの特徴はグループでの利用に焦点をあてていること。ユーザーは複数のグループを作成し、同じIMセッションに最大10人が参加できる。1人のユーザーが参加可能なグループは12以上。IMや写真共有のほか、Winksという機能を使ってアニメーションを送信することが可能。

 また、グループメンバーで60曲(CDにして5〜6枚)のプレイリストを共有し、音楽を楽しむことができる。楽曲は、違法に交換するのではなく、メンバーのハードドライブに保存されているWindows Media Audio、MP3、WAV形式のファイルを再生する。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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