オンライン広告の大手代理店、米Avenue Aが米国時間2月4日、2002年第4四半期と通期の決算を発表した。第4四半期、通期ともに2001年と比べて大幅な増収となった。
第4四半期は売上高が4440万ドル、GAAPベースの純利益が170万ドル(1株当り利益が3セント)に達し、「第4四半期としては初めてGAAPベースで黒字を出した」(Avenue A社長のBrian McAndrews)。2002年通期は、売上高が1億3270万ドル、GAAPベースの純損失は460万ドル(1株当り損失が8セント)だった。
ちなみに2001年第4四半期の売上高は2440万ドル、GAAPベースの純損失は450万ドル(1株当り損失が8セント)。通期の売上高は8960万ドルで、GAAPベースの純損失が4000万ドル(1株当り損失が70セント)だった。
Avenue Aの決算が好調だったことを受けて、アナリストらはオンライン広告が復調の兆しを示していると分析する。多数のFortune 500企業や従来の広告主が、デジタルマーケティングを利用していることを意味するという。
「景気低迷のため、広告主はより効率よく(顧客の反応を)測定できるメディアを求めるようになった。その結果、従来のメディアから(デジタルメディアへ)金が流出している。Avenue Aがオンライン広告の効果を実証したことも大きな要因だ」(Delafield Hambrechtのアナリスト、Stewart Barry)
Avenue Aは2003年についても明るい見通しを立てている。2003年第1四半期の売上高は3600万〜4000万ドルの範囲、総利益は1100万〜1300万ドルの範囲とみる。2003年通期は、売上高が1億6000万〜1億8000万ドルの範囲と予測している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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