文:Emma Boyes(GameSpot UK)
翻訳校正:石橋啓一郎
2008/06/11 10:00
IBMは世界記録を破るスーパーコンピュータを発表した。このスーパーコンピュータは、これまでの記録を持つマシンの2倍の速度を持つ。
BBCの報道によれば、「Roadrunner」というコードネームを持つこのマシンは、1ペタフロップス(FLOPS)で動作する。これは毎秒1000兆回の演算を行うことを意味している。これまで世界でもっとも高速だったコンピュータは「BlueGene/L」で、478.2テラフロップス(毎秒1兆演算)で動作し、21万2992個のプロセッサを使っていた。
しかし、Roadrunnerはこれまで例のないペタフロップス級の速度を、たった2万プロセッサで実現している。このマシンの設計では、従来のAMDのOpteronプロセッサと、PLAYSTATION 3(PS3)のCellプロセッサの両方が使われている。
RoadrunnerではPS3のCellプロセッサが1万3000個近く使われており、8つあるCellプロセッサの各コアは4GHzの速度で動作する。Cellプロセッサはソニー、IBM、東芝のエンジニアによって数年間かけて設計された。New York Timesによれば、Cellチップは計算部分のアクセラレータとして使われているという。
Roadrunnerはニューメキシコ州のロスアラモス国立研究所で米国の貯蔵核兵器をモニターするために使われる。この巨大なマシンは288台の冷蔵庫大のケースに納められ、57マイルの光ファイバーで互いに接続される。電力消費量は3メガワットになるが、これは巨大なショッピングセンタに必要とされる電力と同等だという。
ローレンス・バークレー国立研究所のアソシエート研究所ディレクターであるHorst Simon氏は、New York Timesに対し、「Roadrunnerは次の10年間に何が起きるかを教えてくれている。技術はコンシューマー家電市場から現れ、イノベーションは携帯電話と組み込み機器から起きる」と述べている。
国家核安全保障局の行政官であるThomas P. D'Agostino氏によると、もし地球上の60億人すべてが電卓を使って1日24時間、週に7日間計算をしても、Roadrunnerが1日で行う計算をするのに46年かかるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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