最終更新時刻:2009年7月11日(土) 10時00分

ブレードサーバー 2010年市場倍増 中小企業向け売り込み過熱

FujiSankei Business i.

2008/05/28 11:11  

 ■「省スペース・増設簡単」強調

 ブレードサーバーと呼ばれる省スペース型サーバーのシェア拡大を目指し、メーカー各社が激しい開発競争を繰り広げている。IT(情報技術)調査会社のIDCジャパンによると、ブレードサーバー国内市場は2007年に5万866台で、サーバー市場全体の1割に満たないが、10年には10万台規模に倍増する見通し。サーバー市場が頭打ちの中で急成長が予想され、有望分野に国内外のメーカーが新製品攻勢をかけている。

 ≪外資は廉価版≫

 ブレードサーバーはその名の通り、刃(ブレード)のような細長い基板に、CPUやメモリー、ハードディスク装置などのコンピューターを構成する主要部品を取り付けた構造をしている。現在主流のラックに積むサーバーに比べ、同じスペースに2倍のサーバーを収納できるなどの省スペース化が可能。増設は新たなブレードを差し込むだけで完了するため、システム構成を柔軟に変更できる。2001年ごろから製品が出回り始め、05年ごろに市場が本格的に立ち上がった。

 主要ターゲットはオフィス面積に制約が多い中堅・中小企業。サーバーに場所を取られたくないというニーズが強く、ITベンダー各社は接続ケーブルを減らし、サーバーを集約できるメリットを強調、ラック型からの切り替えを働きかけている。

 低価格攻勢をかけるのが外資系。国内シェア(出荷台数ベース)が3割近い日本ヒューレット・パッカード(HP)は4月に、他社の数分の1の8万円台という廉価版の新製品を発表。これに対抗して、日本IBMは5月に入って9万円台だったブレードサーバーを8万円台に値下げした。外資各社は記憶容量などの性能を絞り込むことで低価格を実現した。

 ≪国内勢は保守強化≫

 一方、富士通はあらかじめソフトのほか周辺機器も組み込んで出荷する「かんたんブレードセット」(仮称)=写真=を8月に発売する。安部豊チーフプロジェクトマネジャーは「10年度までに累計販売台数を10万台に乗せ、国内トップを目指す」と意気込む。

 NECはソフトを組み込んだ新モデルを26日に投入した。機器の設定や設置を手助けするソフト技術者を年内に35人から120人に増員する。設置の容易さを求めるニーズに応えるためだ。「充実したアフターサービス体制を整えることで、競争力を高める」(NEC)と、保守・サポート体制の強さで対抗する構えだ。(山田泰弘)

ブレードサーバーと呼ばれる省スペース型サーバー
ブレードサーバー市場のメーカー別シェア

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