最終更新時刻:2009年7月6日(月) 20時03分

NECが最速スパコン IBM上回る 首位奪取へ

FujiSankei Business i.

2007/10/26 08:50  

 NECは25日、気象予測など大規模データを超高速で計算するスーパーコンピューターで世界最高性能の新製品「SX−9」を発売した。前モデルに比べて1台当たり最大13倍高速化しつつ、消費電力を大幅に削減した。今後3年間で700システムの販売を見込み、世界シェアを現在の20%から50%超に引き上げ、首位奪取を目指したい考えだ。

 SX−9は、同社が新開発した102・4ギガ(1ギガは10億)フロップス(1秒当たりの浮動小数点演算性能)という世界最速のCPU(中央演算処理装置)を搭載。1台に16個のCPUを搭載することで演算性能は最大1・6テラ(1テラは1兆)フロップスとなり、従来モデル「SX−8」の13倍となる。

 最大で512台を連結して並列処理可能で、その場合の演算性能は839テラフロップスとなる。現在、実際に運用されている世界最速のスパコンは米IBMの「ブルージーン」で281テラフロップス。SX−9がフルシステムで運用した場合、ブルージーンのスピードを大幅に上回り、世界最速となる。

 また、設置面積と消費電力を従来の4分の1程度に抑えており、設置しやすく、運用コストの低減を図れる。

 スーパーコンピューターは、台風の進路などの気象予測やナノテクノロジー分野、環境シミュレーションなどに活用されている。SX−9を利用することで従来以上に素早く正確な予測が可能になるという。

 価格はCPUを4個搭載した最小構成モデルで1台当たり約1億5000万円。レンタルの場合は月額298万円となる。

【用語解説】FLOPS(フロップス)

 科学技術計算など誤差のある数値を扱うコンピューターでは、9800という整数は「9・8×10の3乗」という浮動小数点数に置き換えて計算する。この浮動小数点数の演算が1秒間に何回できるかを表す単位で、コンピューターの性能指標の一つ。従来は1秒間に実行できる命令数を単位としたMIPS(1秒当たり100万回)などが使用されていたが、最近は主にFLOPSが使われている。

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