富士通、印刷画像に情報コードを埋め込みウェブと連携させる「FPcodeサービス」

ニューズフロント2006年09月14日 11時07分

 富士通は9月13日、カラー印刷画像に埋め込んだ情報コードで印刷物とウェブサイトを連携させるサービス「FPcodeサービス」の提供を開始した。印刷物とウェブサイトの連携に必要なインフラ運用サービスに加え、FPcode導入時の検証および支援サービスを用意する。

 FPcodeは、カラー印刷画像に人間の目に見えにくい形で情報コードを埋め込む技術。富士通研究所が開発した。カメラ付き携帯電話やスキャナで取得したデータ入り画像を取り込み、専用アプリケーションで処理すると、元の情報コードを読み取ることができる。FPcodeの情報コードは富士通が一元管理し、複数ユーザーのあいだで重複することを避ける。

 画像に判別しにくい状態で情報コードを埋め込むため、既存のQRコードやバーコードと異なり、印刷物のデザインを損なわずにすむ。カメラ付き携帯電話などから各種デジタルコンテンツへのアクセスが可能となり、紙媒体と連動したウェブ/動画/音声キャンペーンなどが展開できる。また、商品のシールやラベル、パッケージに情報を付加することで、物流管理への応用も考えられる。

 FPcodeサービスとして、富士通は以下の3サービスを提供する。価格はいずれも個別見積もり。各サービスの概要は以下の通り。

  • 「FPcodeシステム運用サービス」:FPcodeの利用に必要なシステムの稼働維持、業務処理データのバックアップ、Q&A対応などを実施
  • 「FPcode印刷検証サービス」:FPcode画像の印刷可否や、読み取り精度調査、印刷品質チェックなどの検証作業を実施
  • 「FPcodeシステム導入サービス」:FPcodeシステム運用サービスの利用に必要なシステム環境設定やバックアップなどの事前作業を実施

 富士通では、自治体、小売/流通業界、広告/出版/印刷業界、観光/エンターテインメント業界など、さまざまな分野への普及を図る。今後3年間で、100団体への導入を目指す。

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