次期「GNOME」、新機能が一部明らかに--企業導入を容易にする管理者機能を搭載

文:Ingrid Marson(ZDNet UK)
翻訳校正:河部恭紀(編集部)
2006年02月22日 11時09分

 次期バージョンの「GNOME」は、管理者による企業内へのLinuxデスクトップ環境の導入を容易にする設計となっていることが判明した。

 米国時間3月15日リリース予定のGNOME 2.14には、プロファイルマネージャーや、PCの機能をロックダウンするためのエディターなど、新しい管理者ツールが搭載されるという。開発者のDavyd Madeley氏がGNOMEプロジェクトのウェブサイトに先週寄稿して明らかにした。

 Madeley氏は自身のブログで、この記事を書いたのはGNOME 2.14の「素晴らしい新機能を売り込みたかった」ためだとしたが、2.14の正式版に搭載される機能は詳細部分が変更されている可能性もあると忠告した。

 「Sabayon」と呼ばれるプロファイルマネージャーを使えば、管理者がユーザーグループのプロファイルや、これらのグループに対するデフォルトまたは必須の設定を作成できるようになる。

 一方、「Pessulus」と呼ばれるロックダウンエディターを使うと、GNOMEデスクトップにある特定の機能を無効にできる。「この機能は、パネルの編集やコマンドラインの使用をユーザーに認めたくない企業やインターネットカフェのような環境にとって有効だ」(Madeley氏)

 GNOME 2.14ではほかにも、新しいメモリーアロケーターによる「大幅な」パフォーマンスの向上があるはずだ。Madeley氏によると、新しいアロケーターでは、これまで26秒かかっていた作業にわずか2秒しかかからないという。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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