日本初搭載はWILLCOM 03から--マイクロソフト、Windows Mobile 6.1日本語版を発表

坂本純子(編集部)2008年06月18日 20時12分

 マイクロソフトは6月18日、携帯端末向けプラットフォームの最新版、Windows Mobile 6.1 日本語版(Windows Mobile 6.1)を発表した。電子メールなどの設定の簡易化、メッセージ機能などを強化した。

 同時に、Windows Mobile 搭載端末のセキュリティや管理性を強化する Microsoft System Center Mobile Device Manager 2008 日本語版(SCMDM 2008)の提供を開始。これらの組み合わせにより、PCと同じように Windows Mobile 6.1 搭載端末をシステム管理できることから、同端末の企業導入を加速させたい考えだ。

日本では未発表の「OMNIA」。記者発表会でも注目を集めていた 日本では未発表の「OMNIA」。記者発表会でも注目を集めていた

 Windows Mobile 6.1搭載の端末は、ウィルコムより6月27日より発売される「WILLCOM 03」が最初の端末となる。また、「Windows Mobileを搭載した端末は、OEMで拡張したものも含めて多数ある。海外のおもしろい端末を日本に持ってきたいと思っている」とマイクロソフト 執行役 常務 ビジネス&マーケティング担当の佐分利ユージン氏は語り、デモンストレーションでサムスン電子の「OMNIA」を公開した。

 OMNIAはiPhone対抗と言われるタッチパネル搭載の新端末で、Windows Mobile 6.1を搭載。東南アジアを皮切りに、各国で発売を予定しているが、日本でのリリースは未定だ。

 「Windows Mobileのライセンス出荷は、2007年度で1100万台。2008年度は2000万台を見込んでおり、安定した成長を見せている」と佐分利氏は言う。日本でも法制化された内部統制、日本版SOX法などの追い風を受け、法人の需要も強まっているとしている。

 「警視庁によれば、遺失届点数は携帯電話が年間10万件。ではデジタルでなく紙ならばいいのかといえば、書類も35万件と多い。セキュリティーは今後企業でもフォーカスの当たっていくもの。リモートでのデータ消去など、企業の内部統制には、ケータイ・PHSの管理が必須になる」として、Windows Mobile 6.1とSCMDM 2008との組み合わせによるシステム管理のしやすさをデモ解説した。

企業向けに強化したWindows Mobile 6.1 企業向けに強化したWindows Mobile 6.1

 Windows Mobile 6.1の特徴は下記のとおり。

・設定作業の簡易化
 −電子メールの設定、BluetoothのペアリングならびにWi-Fiの接続の確立などがさらに簡易化

・メッセージ機能の強化
 −SMSメッセージの閲覧性を向上: スレッド化の実現
 −受信名の自動コンプリート機能などを実装し、操作性向上

・スライドパネルの新しいホームスクリーン(Standard版のみ)
 −スライドパネル式の操作で、ホームスクリーン上で予定表やボイスメール、不在着信、新着メールの有無、さらに各種 Windows Live 機能を一目で効率的に把握・活用可能に

・Internet Explorer Mobile の機能強化
 −ズーム機能により、ウェブサイトの閲覧性が向上
 −ホームページのカスタマイズが可能に

・生産性の向上
 −タスク マネージャー ユーティリティにより、アプリケーションとプログラムの終了や切り替えや、メモリや CPU の使用率が参照可能
 −Standard版にコピーおよび貼り付け機能を実装し、操作性向上

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