経産省、SaaS利用のSLAガイドラインを策定--サービス稼働率は99.9%

 経済産業省は1月21日、SaaS(Software as a Service)型サービスにおける、利用者とSaaS提供者間で認識すべきサービスレベル項目や確認事項などを定めた「SaaS向けSLAガイドライン」を公表した(PDF形式)

 サービス稼働率として99.9%を定めるほか、障害発生から修理完了までの平均復旧時間として基幹業務は1時間以内、それ以外は12時間以内と規定。そのほか、障害対応の電話問い合わせ受付業務実施時間帯は24時間365時間、バックアップデータの保存期間を基幹業務は5年以上、それ以外を3カ月以上、サービス解約後のデータ消去を1カ月以内に行うことなどが設定されている。

 サービス内容・範囲・品質などに関する保証基準の共通認識(Service Level Agreement : SLA) として、サービス提供企業とユーザー企業間で合意することが望ましいガイドラインを策定し、当事者間の適切な取引関係を確保するとともに、SaaSの普及を図ることが狙い。SaaSに特化したガイドラインは今回が初めてとなる。

 SaaS向けSLAガイドラインは、、SaaSサービス提供企業、サービスを利用するユーザー企業、情報サービス産業の業界団体、学識経験者らが出席した情報処理振興課主催の「中小企業のIT化推進のための意見交換会(SaaS・ASPの活用を目指して)」、および独立行政法人情報処理推進機構(IPA)内に設置された、情報セキュリティー分野の専門家、学識経験者らで構成される「SaaS利用者の観点からのセキュリティ要件検討会」において、2007年5月に検討を開始している。

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