Canonical、サーバ市場を目指した次期Ubuntu「Gutsy Gibbon」をリリースへ - (page 2)

文:Stephen Shankland(CNET News.com) 翻訳校正:佐藤卓、小林理子2007年10月16日 21時22分

 Canonicalはこれまで、プログラマーや熱心なLinuxファンがUbuntuに興味を持ってくれるように、デスクトップ版に集中してきた。それによって、最終的にサーバ市場でUbuntuが使われるようになるのを期待してのことだ。Shuttleworth氏は、自らが設立したthawteを2000年にVeriSignに5億7500万ドルで売却して資産を作った。同氏は、Ubuntuの人気が高まってCanonicalに利益をもたらすようになるまで、長期的に考えるつもりだ。

 「われわれが実現しようと取り組んでいる転換には何年も要するだろう。われわれが成し遂げようとしていることは、オペレーティングシステムの世界に非常に大きな変革をもたらすことだ。これは確立した巨大な業界で、一気に覆すことなどは期待すべきではない」とShuttleworth氏は言う。

 Canonicalは、ある程度参入に成功している。Zimbraのオンライン電子メールソフトウェアがUbuntuに対応し、DellからはUbuntu搭載のノートPCが発売されている。

 また、Zend Technologiesの共同創設者Zeev Suraski氏とAndi Gutmans氏は、Ubuntuの普及について楽観的な見方をしている。同社はオープンソースPHP用開発ソフトウェアの販売とサポートを提供しており、FacebookやFiat Automobilesなどのサイトで動的なウェブページを作成するのにプログラマーが同社の製品を使用しているが、このソフトウェアが最もよく利用されているのはLinux上だという。今のところは「Debian」の方がUbuntuより多く使われているが、Ubuntuはプログラマーに使用されており、その数は増えているとSuraski氏は語っている。

 Canonicalも成長を続けている。現在従業員はおよそ120名、そのうち70名がプログラマーだ。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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