サン、サーバとストレージ部門の再編を計画--J・シュワルツ氏がブログで発表

文:David Meyer(CNET News.com)
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル
2007年10月03日 14時34分

 Sun Microsystemsは大規模な内部の組織再編を通じてストレージにさらに注力する計画であると同社の最高経営責任者(CEO)が発表した。

 SunのCEOであるJonathan Schwartz氏は米国時間10月1日にブログで、同社のサーバとストレージのチームを統合してコンバージドシステムズチームを組織する計画であると明らかにした。この動きは、Sunの既存の「人材と資産」を活用して、拡大を続けるストレージ市場にさらに力を注ぐためのものであるとSchwartz氏は書いている。ストレージ市場は仮想化技術のおかけでサーバ市場との区別が今後ますます不明確になることが予想されている。

 Schwartz氏は「システムズチームはコンピューティング、ストレージとネットワーキングシステムの進化と集約に注力していく」と述べる。「データセンターの管理者に聞いてみれば、それこそが彼らが求め、仮想化されるのを待っているとわかるはずだ。データセンターの管理者はコンピューティング、ストレージおよびネットワーキングの3つの(しばしば特有の)相互作用を管理するという仕事をしている。われわれは彼らに代わって、ブレード、ラック、ディスクそしてテープといった単なるボックスのレベルを超えてシステムレベルで技術を革新する存在でありたいと考えている」(Schwartz氏)

 Schwartz氏はまた、Sunが長期的なストレージ媒体として磁気テープに熱い期待を寄せていることを繰り返し述べた。「われわれの考えでは、恒久的なデータを求める市場は今後成長することはあっても衰退することはない。現時点で磁気テープは電気を要せずに恒久的なデータの完全性を維持できる唯一の媒体である。そして、われわれの顧客であるデータセンタでは、電気代がハードウェアの予算を上回りかねないという話をよく聞く(これは冗談ではない)。ディスクストレージの場合は、これは10年以上も前から明白な事実である。SAN(Storage Area Network)を運用した場合の電気料金を考えてみればすぐにわかる」

 「長期的ストレージの媒体としては、磁気テープはインデックス化と検索が効率的で、社会経済的責任のある(つまり環境に配慮した)アーカイブプラットフォームになる。大まかに言って、磁気テープ(および将来はその他の形式のリムーバブルメディア)がSunのアーカイブ計画の中核部分である」(Schwartz氏)

 Sunは8月、2007年の後半に従業員の一部をレイオフすると発表した。しかし、これまでに何人の従業員が解雇されたのか、そしてサーバとストレージチームから何人が去ったのかは依然として不明だ。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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