ミラクル・リナックスら3社、製品ブランドを「Asianux」に統一

 ミラクル・リナックス、中国のRed Flag Software、韓国のHaansoftの3社は7月27日、各社が提供しているリナックスの製品名を「Asianux(アジアナックス)」に統一すると発表した。次期バージョンの「Asianux Server 3」から、アジアにおける共通ブランドとして提供する。

 Asianuxは、2003年12月、ミラクル・リナックスとRed Flag Softwareの共同リナックス開発プロジェクトとしてスタートし、2004年8月に最初のバージョンである「Asianux 1.0」(日本市場では「MIRACLE LINUX V3.0 - Asianux Inside」として提供)を出荷、同年10月にHaansoftが参加し、日中韓の3カ国の共同プロジェクトとなった。2005年8月に信頼性、可用性、保守性を強化した「Asianux 2.0」(日本市場では「MIRACLE LINUX V4.0 - Asianux Inside」)を出荷開始して以来、日中韓の行政府をはじめ、幅広い分野の企業ユーザーに導入されているという。

 今回のブランド統一は、3カ国での協業および開発体制が整ったことを受けてのもので、3社では、アジア市場に最適化され、顧客満足度の高いLinuxディストリビューションを共同開発しながらアジア標準Linuxの確立を目指す。また、グローバルベンダーによるハードウェアおよびソフトウェア製品の対応増加が見込まれ、顧客への提案の幅も一層拡がることから、グローバル市場へのさらなる普及を狙う。

 また、ミラクル・リナックスでは、「日本人による日本語でのハイレベルできめ細かいサポート」という従来の強みを継続しつつ、今後はグローバルなブランドを活用して国内でのさらなる発展を目指すとしている。

 Asianux Server 3は、9月18日に3カ国同時で出荷を開始する予定。IA-32、X86-64、IA-64、IBM p-Series(IA-64およびIBM p-Seriesは日本では未リリース)といった様々なハードウェア・プラットフォームに対応し、主要なハードウェアベンダー、ソフトウェアベンダーの製品が利用できる。

 なお、ミラクル・リナックスでは、Asianux Server 3から価格体系を変更し、初年度は使用するサーバのCPU数とサポート内容に応じて「ベーシックパック」と「スタンダードパック」の2種類のパッケージを提供する。価格は、ベーシックパックが3万1500円、スタンダードパックが9万9540円となっている。また、スタンダードパックのサポートのオプションとして、ソースコードレベルの調査やダンプ解析などの高度な技術サポートを提供する「プラチナサポート One」(1ショットサポート)と「プラチナサポート」も提供するとしている。

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