アドビ、「ADOBE ACROBAT 3D VERSION 8」を提供開始

 アドビシステムズはこのほど、「ADOBE ACROBAT 3D VERSION 8(アドビ アクロバット3Dバージョン8)」の英語版とフランス語版、ドイツ語版の提供を開始したと発表した。日本語版の提供開始は6月の予定という。

 ACROBAT 3D VERSION 8は、異なるCADフォーマットでの相互運用を可能とし、ドキュメントベースの円滑な3D設計コラボレーションを実現するADOBE ACROBAT 3Dの最新版になる。

 500メガバイト以上の大規模なアセンブリファイルを含めた、あらゆる3次元CADファイルを、単一のPDFドキュメントに変換可能。PDF変換時には、正確なジオメトリを維持したPDFと、オリジナルファイルの100分の1以下のサイズに圧縮した高圧縮PDFのいずれかを、必要に応じて選択できる。

 また、3Dモデル上に直接指定された、幾何公差寸法や許容差情報、注釈などの製品製造情報(PMI)が埋め込まれた安全性の高いPDFドキュメントに変換できるほか、製品の仕様書やスプレッドシート、部品表など、ほかの重要なプロジェクト情報と簡単に統合できる。

 Adobe Reader 7.0.7以降(無償)のユーザーは、詳細な製品構造を確認することができるほか、ACROBAT 3D VERSION 8によって権限が付与されたPDFファイルであれば、3Dオブジェクトに直接コメントを付けたり、計測ツールや断面ツールが利用できるなど、レビュー作業に参加できる。

 アドビシステムズでは、ACROBAT 3D VERSION 8によって、社内や取引先、パートナー、顧客など、技術部門と非技術部門を問わずすべてのチームメンバーが、製品ライフサイクル全体を通じてコミュニケーションを行えようになり、情報伝達ミスによるリスクの軽減や、設計ミスの早期発見、開発期間の短縮が実現できると説明する。

 価格は、アドビストア提供価格で通常版が13万5870円、Acrobat 3D日本語版からのアップグレード版が4万320円、Acrobat 6.0 Professional、7.0 Professional、8 Professional日本語版からのアップグレード版が7万4445円。

 2006年9月18日から2007年6月の提供開始日までに、Adobe Acrobat 3Dを購入したユーザーは、提供開始日から60日以内にADOBE ACROBAT 3D VERSION 8 へ無償アップグレードできる。

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