OKI、車の接近を警告できる車々間通信システム対応携帯電話を試作

ニューズフロント2007年05月28日 21時21分

 沖電気工業(OKI)は5月28日、「狭域通信(Dedicated Short Range Communications:DSRC)」対応の車々間通信システムを携帯電話に組み込める「超小型DSRC無線モジュール」と、同モジュール搭載で歩行者の安全支援を図る携帯電話端末「安全携帯端末」を発表した。

 OKIの開発した超小型DSRC無線モジュールは、車々間通信機能とGPS位置測位機能を備え、半径数百メートル程度のDSRC無線エリアに対し、自分の位置情報を一定時間間隔で発信できる。同社のDSRC路車間通信用LSI「ML9636」をベースとする。

 ARIB STD-T75:DSRCシステム標準規格1.3版に準拠しており、無線通信部とモデム部を1チップに集積し、ベースバンドLSIとのインターフェースをデジタル化した。その結果、アナログ部品の点数および配線領域を削減し、携帯電話への内蔵を可能にしたという。

 OKIは、このモジュールを携帯電話に搭載し、安全携帯端末として試作した。

 同端末と周辺のDSRC車々間通信システム搭載車両は、お互いの位置情報を交換し、歩行者の安全を確保する。たとえば、車両が歩行者に異常接近している疑いがあれば、携帯電話のバイブレーション機能などや、車両の音声ガイダンス機能などを使い、それぞれ歩行者およびドライバーに警告することが可能という。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]