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インテル、医療用タブレットPC「C5」を披露--米大学病院で利用へ

2007/02/21 15:48
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 サンフランシスコ発--Intelは、Motion Computingと共同開発したタブレット型PCが、カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)付属病院などで利用されることを明らかにした。

 専門的には「Mobile Clinical Assistant(モバイル医療アシスタント)」と呼ばれる「C5」は、価格が2199ドルで、基本的には医療環境用に再設計されたタブレットPCである。Intel最高経営責任者(CEO)のPaul Otellini氏とMotion Computing CEOのScott Eckert氏は米国時間2月20日、当地で開催のイベントでC5を披露した。同デバイスは、2006年9月のIntel Developer Forumで初めて発表されている。

 「(C5により)必要とされる場所で必要な作業が行われるようになる」とOtellini氏は述べる。C5は、スレートタイプの小型タブレットPCで、上部にはハンドルが付いている。また、消毒液の使用や落下に耐えうるよう、特殊な素材でコーティングされている。

 UCSFなど米国の医療施設では現在、1種類の医療装置を使って患者の血圧や心拍数などを測定している。しかし、測定したデータを患者の病歴ファイルに加えたり、医師が参照できるようにしたりするには、「Computers On Wheels(COW)」と呼ばれる台車に載せられたノートPCに手動でデータを転送する必要がある。

 このような技術的にレベルの低い方法により、看護師による転送エラーや重大な医療問題が発生する可能性がある、とUCSFの看護部長Ann Williamson氏は述べる。C5は、患者の心拍数や血圧を測定する医療機器に直接接続されるため、測定結果はC5に瞬時に記録され、医療施設が持つサーバに転送される。

 その結果、近くにあるCOWを探したり、共用のCOWに毎回ログインしたりするために患者から離れる必要がなくなるため、看護師は患者とより多くの時間で接することができる、とWilliamson氏は述べる。

 利益が求められる医療機関において、2199ドルという価格は、タブレットPC1台としては非常に高価と思われる。特にUCSFのように、各シフトで勤務する看護師1人に1台ずつ提供する場合、コスト的な負担は大きい。一方、看護師約10人で現在共用しているCOWの数は4〜5台だ、とWilliamson氏は言う。

 しかし、COW自体も決して安価ではない、とUCSFの主任医療情報責任者Michael Blum氏は述べる。現行のCOWは、落下防止シャーシに一般的なノートPCを納め、大きな台車に載せた構成となっている。そして、ノートPCで使われる特殊なバッテリは、寿命が18カ月程度だが価格が1000ドルもする、と同氏は付け加える。

 IntelとMotionは、C5が医療産業に21世紀の情報技術をもたらすことを期待している。医療は世界最大級の産業であるにもかかわらず、記録保持などにおけるITの活用で非常に遅れている、とOtellini氏は述べた。Intelは、Digital Health Groupを約2年前に設け、高齢化社会における医療サービスへの高まる要求に、技術産業がどのように対応したり、乗じたりすることができるかを調べ始めている。

 タブレットPCは、一部で期待されたほどPC業界では主流となっていないが、医療関係者における人気は非常に高い、とMotionのEckert氏は述べた。同デバイスにより、「医師や看護師は最良のケアを提供できる」と同氏は述べた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ

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